【市況】(香港)HKMAが1年半ぶり為替介入、香港ドル相場が変動幅上限まで上昇
香港の中央銀行に当たる香港金融管理局(HKMA)は1日、香港ドル高の進行を抑制するため、2012年12月以来となる為替介入を実施した。同日に香港ドルの対米ドル相場が許容変動幅の上限(1米ドル=7.75HKドル)まで上昇したことが背景。深夜までに計4回の介入を実施し、その規模は総額126億4800万HKドル(約1657億円)に達した。
新規株式公開(IPO)の増加や企業の配当、M&A(企業の合併・買収)などが香港ドル需要の拡大につながっているようだ。今月中旬以降には中国工商銀行(01398/HK)や中国建設銀行(00939/HK)など本土系大型企業が配当の支払いを予定している。また、M&Aについては、シンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)による永亨銀行(00302/HK)の買収が関係しているとみられている。
《NT》
提供:フィスコ