市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ナノキャリア、日本通信、象印、ワイヤレスG

■ナノキャリア <4571> 1,914円  +400 (+26.4%) ストップ高    本日終値
 23日、ナノキャリア <4571> [東証M]が、エーザイ <4523> が持つ新規医薬品候補である高活性の抗がん剤「E7974」の世界での開発・販売権を取得したと発表したことが買い材料。エーザイによる「E7974」の開発は中断されていたが、同社は標的細胞に大量の薬物を確実に届ける「ADCM(抗体結合型ミセル化ナノ粒子)」技術を適用することで、「E7974」の治療域を約10倍に高められることを動物実験で確認している。今後は抗体結合型「E7974」含有ミセル製剤の臨床試験実施に向けてさらなる研究開発を進める。高い薬効性を持ち、副作用も大幅に軽減できる新型抗がん剤の将来的な業績貢献に期待する買いが殺到した。

■日本通信 <9424> 883円  +128 (+17.0%)   本日終値
 23日、東証が24日売買分から日本通信 <9424> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが好感された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■象印マホービン <7965> 460円  +46 (+11.1%)   本日終値
 23日、象印 <7965> [東証2] が14年11月期の連結経常利益を従来予想の35億円→55億円に57.1%上方修正。増益率が40.2%増→2.2倍に拡大し、一気に14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は4月に続き、早くも2回目。国内外で炊飯ジャーやステンレスマホービンの販売が想定より伸び、売上が計画を上回ることが寄与。利益率の高い圧力IH炊飯ジャーの販売好調や海外売上の拡大も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが13.7倍→9.7倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ワイヤレスゲート <9419> 3,445円  +175 (+5.4%)   本日終値
 23日に発表した「『Fujisan Free Wi-Fi』に参画」が買い材料。
 Wi-Fi環境イネーブラー事業の一環として産官民協働「Fujisan Free Wi-Fi プロジェクト」に参画。屋外広告や人の流れ解析と組み合わせた新たなモデルを提供。

■壱番屋 <7630> 4,200円  +100 (+2.4%)   本日終値
 23日、壱番屋 <7630> が14年5月期の連結経常利益を従来予想の38.6億円→44.5億円(前々期は41.6億円)に15.4%上方修正し、一転して6.8%増益見通しとなったことが買い材料。既存店売上高が、前年比105%と当初計画の101%を4ポイント上回ったことによる増収効果が利益を押し上げた。

■瑞光 <6279> 5,640円  -540 (-8.7%)   本日終値
 23日、瑞光 <6279> [東証2] が決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の連結営業利益が前年同期比79.4%減の2.5億円に大きく落ち込んだことが売り材料。決算発表を受けて、SMBC日興証券では23日付のリポートでネガティブな印象と報告。会社側では売上高の減少と利益率低下の要因として、(1)前四半期で低採算であった案件の継続が多かったこと、(2)生産能力が限界的な状態にあり生産の遅れが生じていることなどを挙げているという。ただ、同証券では、受注レベルが大幅に低下しているわけではなく、受注残は豊富と推測。生産能力の拡大などによる利益率の回復が急務と指摘している。

■日産自動車 <7201> 974円  -10 (-1.0%)   本日終値
 野村証券が23日付のリポートで、日産自 <7201> の15年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益を従来予想の1150億円→970億円(前年同期比10.3%減)に15.6%下方修正したことが売り材料視された。グローバルでの販売台数は前年同期比5%増と推定されるものの、工場の立ち上げコスト、償却費・広告費など固定費水準の上昇、商品性向上やインセンティブの増加が響いたとしている。欧米での販売に力強さがみられることから、通期の営業利益は前期比9.6%増の5460億円(会社計画は5350億円)を据え置いたが、米国での車種構成の改善と固定費の一巡は来期以降とみている。

■日本エム・ディ・エム <7600> 377円  +80 (+26.9%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 23日、日本MDM <7600> が、米国子会社製造の人工膝関節新製品「KASM」が米国食品医薬品局(FDA)の薬事承認を取得し販売を開始したと発表したことが買い材料。「KASM セメントスペーサーモールド」は、人工膝関節置換術後などに感染を起こした場合の治療に用いられるものであり、感染を起こした膝関節の隙間に挿入する骨セメントの型を取るために用いられる製品。同時に、米国子会社が製造する人工股関節大腿骨ステム「OVATION Tribute ヒップステム」とステムヘッド「ODEV BIOLOX delta セラミックヘッド」が日本で薬事承認を取得し、9月から順次販売すると発表したことも好感された。日米での相次ぐ人工関節製品群の薬事承認取得を受け、今後の業績貢献に期待する買いが殺到した。

■日本ライフライン <7575> 871円  +129 (+17.4%) 一時ストップ高    本日終値
 日本ライフL <7575> [JQ]が一時ストップ高。日経産業新聞が24日付で「日本ライフラインは高齢者に多い胸部大動脈瘤(りゅう)を患者に負担をかけずに治療できる人工血管を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「大動脈瘤が発症した血管の内側に人工血管を通し血液が動脈瘤に流れ込まないようにして、動脈瘤を治療する」という。人の血管内に人工血管を通し、先端につけたバネを使って中で広げる仕組みで7月にも市場投入をし、16年度に10億円超の売り上げを見込むとしており、業績への寄与を期待した買いが向かった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均