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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エイチーム、西松屋チェ、ピーエスシー、3DM

■エイチーム <3662> 6,710円  +330 (+5.2%)   本日終値
 20日、東証が23日売買分からエイチーム <3662> に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが好感された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■西松屋チェーン <7545> 860円  +42 (+5.1%)   本日終値
 20日、西松屋チェ <7545> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.65%にあたる43万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は24日から7月9日まで。同時に決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.2%減の17億円に減ったものの、上期(3-8月)計画の25億円に対する進捗率が68.2%に達したことも買い気を誘った。

■ピーエスシー <3649> 3,635円  +140 (+4.0%)   本日終値
 20日、ピーエスシー <3649> [JQ] が14年12月期上期(1-6月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.9億円→4.7億円(前年同期は2.7億円)に60.0%上方修正。増益率が8.9%増→74.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。下期に計上を見込んでいた案件が前倒し計上となり、売上が計画を25.6%も上回ることが主因。

■3DM <7777> 4,595円  +105 (+2.3%)   本日終値
 20日、3DM <7777> [JQG]が自己組織化ペプチド技術の心筋組織再生への適用に関する特許が日本で成立したと発表したことが買い材料。成立したのは自己組織化ペプチドによる心組織の保護・再生に関する特許。急性心筋梗塞で損傷を受けた心組織部位に、細胞の足場材料である自己組織化ペプチドを投与することで、心組織を保護し、さらには組織の再生促進による心機能の改善をもたらす新治療のアプローチを示すもの。本特許を活用し再生医療領域での研究開発を、心臓病治療を含む臓器再生の分野にも拡大するとしており、将来的な再生医療領域の業績貢献に期待する買いが向かった。

■コニカミノルタ <4902> 1,000円  +21 (+2.2%)   本日終値
 コニカミノル <4902> が5日続伸。日経新聞が22日付で「コニカミノルタは、企業からカタログの製作、印刷などを一括して請け負う業務用印刷コンサルティング事業でオーストラリアの大手企業を買収する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「同事業の海外展開は欧州中心だったが、買収先が中国などに持つ拠点網を生かしアジア市場に本格参入する」という。買収会社は04年設立で、オーストラリアのほか中国、タイなどに12拠点を持つとしており、アジア進出による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■JFE <5411> 2,117円  +31 (+1.5%)   本日終値
 JFE <5411> が3日続伸。日経新聞が21日付で「JFEエンジニアリングはアジアのエネルギープラント事業強化に向け、月内をメドに現地企業を相次ぎ買収する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「インドネシアのガス製造プラントの設計会社のほか、インドでは工場の廃熱回収設備の設計事業を取得する」としている。アジアのエネルギー需要は35年に12年の2.8倍になるとの試算がされており、将来的な需要の拡大に向けた事業強化を好感した買いが向かった。

■ミスミグループ本社 <9962> 2,741円  +36 (+1.3%)   本日終値
 20日、ミスミG <9962> が5月の売上高実績は前年比16.0%増の165.61億円になったと発表したことが買い材料。主力のFA事業が20.9%増と好調だったほか、金型部品事業が6.3%増、VONA(FA・金型部品などの通販・検索サイト)事業が20.3%増と3事業が揃って増収を確保した。

■高島屋 <8233> 999円  +6 (+0.6%)   本日終値
 高島屋 <8233> が上伸。日経新聞が21日付で、「高島屋の2014年3-5月期の連結営業利益は、前年同期比25%増の76億円程度になったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「3月に消費増税前の駆け込み買いが拡大。4月以降は反動で高額品の販売が落ち込んだものの、堅調な衣料品で補った」という。消費増税後の反動減が懸念されていたが、想定より小さいとの報道を好感した買いが向かった。

■サッポロHD <2501> 412円  -5 (-1.2%)   本日終値
 20日、サッポロHD <2501> が14年12月期第2四半期(4-6月)に116億円の特別損失を計上すると発表したことが嫌気された。連結子会社のサッポロビールが13年6月に発売した第三のビール「サッポロ 極ZERO」について、国税当局から第三のビールだと認められない可能性が浮上したため、同社では自主的に酒税納税額(延滞金含む)を修正申告することにした。同じく20日には日経速報ニュースなど複数の報道機関が同内容を伝えていたが、会社側の発表を受けて改めて売り材料視されたようだ。

■ローランド <7944> 1,834円  -9 (-0.5%)   本日終値
 ローランド <7944> が3日続落。日経新聞が21日付で「ローランドが進めているMBO(経営陣が参加する買収)で、筆頭株主のローランド芸術文化振興財団(浜松市)は20日、同社株の売却に応じないことを決めた」と報じたことが嫌気された。報道によると「ローランドの経営陣は財団が保有する9.8%分の株式を得られぬまま、MBOの成立に必要な3分の2超の株式取得をめざす」としている。5月に1株1875円でのMBOを発表直後、同社株は買い付け価格前後で推移していたが、報道を機にやや売りが優勢となった。

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