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【経済】香港政府、アリババのIPOあきらめず セカンダリー上場誘致で接触か


中国の電子商取引最大手、アリババ・グループ・ホールディングのセカンダリー上場に向け、香港政府と香港証券取引所(00388/HK)が同社と接触しているもようだ。ただ、正式な協議の段階にはまだ至っていないという。地元メディアが20日伝えた。

アリババは当初、香港と米国を新規株式公開(IPO)の候補地としていたが、最終的には米国を選択。現在準備を進めており、8月にも上場する見通しとされている。香港を選ばなかった理由については、香港が投資家保護のために堅持する「同股同権(股は株式の意)」の原則が障害になった。

アリババは、経営陣に実質的な議決権を与える「パートナー制度」と呼ばれる仕組みを採用しており、これが全ての株主に平等な権利を付与する「同股同権」の原則に反した格好だ。アリババは、経営陣の影響力を維持するために特殊株式の発行を求めたが、香港当局はこれを受け入れなかった。

しかしながら、ここにきて香港当局の姿勢が軟化。アリババの上場を意識したものとみられている。香港財経事務・庫務局(FETB)の陳家強局長は19日、「同股同権」を採用していない企業の上場に前向きな姿勢を示した。なお、陳局長はこれより先、特殊株式の発行による株式の二重構造を認めない方針を表明していた。

《NT》

 提供:フィスコ

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