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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):シャープ、日電硝、TKC、エイチーム

■シャープ <6753> 325円  +11 (+3.5%)   本日終値
 18日、シャープ <6753> が形状を自在に変えられる新型液晶「フリーフォームディスプレイ(FFD)」を開発したと発表したことが買い材料。FFDはこれまで四角形に限られてきたパネルで円形を採用したり、穴を開けたりすることが可能となるうえ、外枠も不要とあってデザインの自由度を飛躍的に高められる。まず自動車の表示メーターなどへの採用を想定し、内外主要約10メーカーと交渉を始めており、欧州などで好感触を得ているという。17年度までの実用化を目指し、ウエアラブル端末への採用も狙う。デザインの自由度を高める新技術による液晶の競争力強化に期待する買いが向かった。

■日本電気硝子 <5214> 557円  +14 (+2.6%)   本日終値
 18日、日電硝 <5214> がマレーシア工場で自動車部品に使うガラスファイバの生産能力を3割増やすと発表したことが買い材料視された。発表によると投資額は約200億円で、ガラスの溶融炉やガラス繊維に加工する設備を増設する。生産開始は15年4月を予定しているおり、生産能力の増強によるガラスファイバ事業拡大による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■TKC <9746> 2,350円  +28 (+1.2%)   本日終値
 18日、TKC <9746> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.45%にあたる12万株(金額で2億7864万円)を上限に、19日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で自社株買い(買い付け価格は18日終値2322円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■エイチーム <3662> 6,440円  +40 (+0.6%)   本日終値
 18日、エイチーム <3662> が、中国の大手ウェブゲーム会社Forgame Holdings Limitedと組み、スマートフォン向けリアルタイムバトルRPG「レギオンウォー」を繁体字圏の香港や台湾、マカオで提供を開始したと発表したことが買い材料。Forgameがカルチャライズ開発や運営、配信、マーケティングを担当し、現地ユーザーの嗜好に合わせて変更を加えた。海外市場の開拓による業績押し上げを期待する買いが向かった。

■カカクコム <2371> 1,889円  +2 (+0.1%)   本日終値
 18日、カカクコム <2371> が発行済み株式数の1.31%にあたる297万8900株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は30日。

■イトーヨーギョー <5287> 601円  +108 (+21.9%) ストップ高    本日終値
 「政府・自民党は電線の地中化を促す新法を制定する検討に入った」と報じられ、電線地中化関連株として買いが殺到。

■オンコセラピ <4564> 199円  +33 (+19.9%)   本日終値
 18日、OTS <4564> [東証M]が子会社のイムナス・ファーマ(非上場)が、協和キリン <4151> にライセンスアウトした抗アミロイドβ(Aβ)ペプチド抗体「KHK6640」について、協和キリンがアルツハイマー病に対する欧州での第1相臨床試験のClinical Trial Application(日本の治験届に相当)が提出され、受理されたと発表したことが買い材料視された。今回の臨床試験は、前駆期・軽度・中等度のアルツハイマー病の患者に対し実施され、本抗Aβペプチド抗体を投与した際の安全性や忍容性を確認する。本抗体を受動免疫療法剤として用いて病状の進行を抑制させることが期待されるという。同社は開発進展に伴い、イムナス・ファーマが協和キリンから契約に定めるマイルストーンを受領するとしており、業績への寄与を期待した買いが向かった。

■ITbook <3742> 635円  +100 (+18.7%) ストップ高    本日終値
 日経新聞が18日付で「政府は全国民に割り振る社会保障と税の共通番号(マイナンバー)を医療分野にも活用する方針だ」と報じたことが引き続き買い材料視され、マイナンバー関連株として買いが殺到。

■豆蔵ホールディングス <3756> 516円  +80 (+18.4%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 豆蔵HD <3756> が80円ストップ高の516円まで上昇し、年初来高値を5ヵ月ぶりに更新。日経新聞が19日付で「豆蔵ホールディングスは日本マイクロソフトと組み、低コストで動画などのコンテンツ配信ができるクラウドサービスを7月に始める」と報じたことが買い材料視された。報道によると、傘下社がマイクロソフトのクラウド基盤を使ってサービスを提供。動画配信に必要とされたサーバーやストレージといった大規模な設備を揃える必要がなく、利用企業は素材を専用サイトにアップロードするだけで簡単に配信できるという。初期費用が10分の1に抑えられるとあって、採用企業の広がりによる業績貢献に期待する買いが殺到した。

■川崎地質 <4673> 572円  +80 (+16.3%) ストップ高    本日終値
 18日、川崎地質 <4673> [JQ] が14年11月期上期(13年12月-14年5月)の経常利益(非連結)を従来予想の1億1000万円→1億6500万円に50.0%上方修正。増益率が11.1%増→66.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。東日本大震災の復興関連の繰越受注業務が順調に進捗したうえ、国土強靭化関連の構造物点検や維持管理業務の特定率向上に向けた取り組みやコスト削減などが寄与した。

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