【市況】日本株見通し:中小型物色継続、ミクシィに続いてサイバーダインが売買代金トップ
19日の東京市場は堅調な展開が期待される。18日の米国市場では、注目された連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表をきっかけに上昇する展開となり、S&P500指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大証比35円高の15155円であり、高値で15210円だった。この流れを受けて、日経平均は9日に付けた戻り高値15206.57円を意識した展開になりそうだ。
ただし、米国では半導体関連が軟調だったほか、円相場は1ドル101円90銭辺りとやや円高に振れて推移している。NY原油先物相場は下落しているが、イラク情勢など地政学リスクへの警戒もあり、輸出関連なども手掛けづらそうである。そのため日経平均は直近戻り高値水準での攻防といったところか。
一方、中小型株物色が活発である。18日は前日のミクシィ<2121>に続き、サイバダイン<7779>が全市場で売買代金トップとなった。個人投資家主体というより、ヘッジファンドなどの資金が流入しているとみられている。海外勢の資金なども観測されるなか、中小型株が物色の中心になりそうである。また、ミクシィやサイバダインの上昇による好循環によって、藤倉ゴム<5121>、日本マイクロニクス<6871>など電池関連への波及もみられている。
ロボット、バイオ、ゲーム、電池などの循環がみられるなか、医療介護総合推進法が成立したほか、電線の地中化を促す新法を制定する検討、米アマゾンによる3Dスマートフォン発表、カジノ法案の継続審議など、材料が豊富ななか、第二のミクシィを探る動きが活発化しやすく、短期筋の値幅取り狙いの資金集中を見極めたいところであろう。
《TN》
提供:フィスコ