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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三菱重、エイチーム、東京ドーム、タカタ

■三菱重工業 <7011> 649円  +8 (+1.3%)   本日終値
 三菱重 <7011> が続伸。日経新聞が12日付で「三菱重工業と独シーメンスは11日、仏重電大手のアルストムにエネルギー事業の共同買収を提案する方針を固めた」と報じたことが買い材料視された。報道によると「日立製作所も三菱重工に協力する形で買収に参画する。アルストムからガスタービンと蒸気タービン部門を合わせて1兆円で買収する計画だ」という。日独連合による買収が実現すれば同事業の売上高は7兆円を超えることから、将来的な収益拡大を期待した買いが向かった。

■エイチーム <3662> 7,060円  -470 (-6.2%)   本日終値  東証1部 下落率3位
 11日、東証と日証金がエイチーム <3662> について12日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■東京ドーム <9681> 493円  -16 (-3.1%)   本日終値
 11日、東京ドーム <9681> が決算を発表。15年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比37.5%減の11.2億円に落ち込んだことが売り材料。東京ドームの人工芝入れ替えによりコンサート・イベントの開催日数が前年同期比で5日減少したことや、昨年にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の試合を東京ドームで開催した反動も響いた。

■タカタ <7312> 2,107円  -44 (-2.1%)   本日終値
 タカタ <7312> が大幅続落。11日、トヨタ <7203> が同社が製造した助手席用エアバッグの不具合で国内外で約227万台をリコールすると発表したことが嫌気された。エアバッグ展開時にインフレータ(膨張装置)内圧が異常上昇し、インフレータ容器が破損して飛び散り、出火したり乗員が負傷するおそれがあるという。トヨタは13年4月にも同社製エアバッグの同様の不具合でリコールを行っていたが、同社の対象リストに漏れがあったため追加リコールに踏み切った。また、複数のメディアが、同社は日産自 <7201> やホンダ <7267> などの自動車メーカーにも記載漏れがあったことを通知していると伝えており、リコールの広がりによる費用負担の拡大を懸念する売りが向かった。

■エスイー <3423> 1,020円  +150 (+17.2%) ストップ高    本日終値
 エスイー <3423> [JQ]が150円ストップ高の1020円。日経新聞が12日付で「建設資材メーカーのエスイーはコンクリートの強度を10倍に高める技術を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると、コンクリートの材料に砂利の代わりに炭素繊維を使い、強い圧力がかかっても壊れにくくするという。生産コストは一般のコンクリートより高くなる見込み。今後、1年以内で実用化することを目指すとしており、東海地震など将来の大規模災害の発生を見据えた防災需要などの取り込みに期待する買いが殺到した。

■カルナバイオサイエンス <4572> 725円  +100 (+16.0%) ストップ高    本日終値
 11日午前、カルナバイオ <4572> [JQG]がSBIバイオテック(非上場)と共同研究開発をおこなっているCDC7/ASKキナーゼ阻害薬の特許出願について、米国で特許が成立したと発表したことが引き続き買い材料視された。CDC7/ASKキナーゼの阻害は、従来の阻害剤と異なり、ガン細胞のみを細胞死に導くことが報告されている。

■GSIクレオス <8101> 145円  +8 (+5.8%)   本日終値
 クレオス <8101> が大幅続伸。日刊工業新聞が12日付で「GSIクレオスはウエハー加工会社である仏ノヴァシック(ルブルジェドゥラック市)と日本国内向け販売代理店契約を結び、パワー半導体用の炭化ケイ素(SiC)の加工サービスに乗り出した」と報じたことが買い材料視された。報道によると、研磨後の表面粗さ(面粗度)で1オングストローム以下を達成。結晶欠陥の低減、歩留まりや電気特性の改善が期待できるという。SiC加工サービスへの参入による業績貢献に期待する買いが向かった。

■鈴茂器工 <6405> 960円  +34 (+3.7%)   本日終値
 鈴茂器工 <6405> [JQ]が続伸。日経新聞が12日付で「食品機械メーカーが外食店などの作業効率を上げる新製品の開発を活発にしている」と報じ、その記事の中で「すしロボット大手の鈴茂器工はすしのシャリを自動で握るロボットを改良、来月にも全国で発売する」としたことが買い材料視された。報道によると「内部のモーターを増やすなどし、従来機種より2割多い毎時4300カンのシャリが作れる」という。初年度の販売目標は3000台としており、改良したすしロボットへの需要増を期待した買いが向かった。

■神島化学工業 <4026> 388円  -45 (-10.4%)   本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常は43%減益へ」が嫌気された。
 神島化 <4026> [東証2] が6月11日大引け後(15:00)に決算を発表。14年4月期の経常利益(非連結)は前の期比2.3倍の6億1800万円に拡大したが、15年4月期は前期比43.4%減の3億5000万円に落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒神島化学工業の詳しい業績推移表を見る

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