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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):洋インキHD、Drシーラボ、グリー、ビックカメラ

■洋インキHD <4634> 477円  +29 (+6.5%)   本日終値
 SMBC日興証券が10日付で洋インキHD <4634> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を510円→600円に増額したことが買い材料視された。リポートによると、中国の液晶パネルメーカー向けを主体としたカラーフィルター(CF)用レジストインキの拡販や、タッチパネル関連製品の市場浸透、海外におけるグラビアインキやUVインキの販売数量増を牽引役に営業最高益が続くという。また、17年3月期にはROEが8%弱に達する見通しで、14年3月期末BPSを用いたPBR0.75倍にとどまる現行の株価水準に割安感が強いと指摘している。同証券では、15年3月期の連結営業利益は前期比11.5%増の220億円(会社予想は215億円)、16年3月期は250億円、17年3月期は275億円と予想している。

■ドクターシーラボ <4924> 3,610円  +175 (+5.1%)   本日終値
 10日、Drシーラボ <4924> が決算を発表。14年7月期第3四半期累計(13年8月-14年4月)の連結経常利益は前年同期比6.8%増の53.9億円に伸びたことが買い材料。主力の「アクアコラーゲンゲルエンリッチリフトEX」など化粧品の販売が増加したことや、消費増税前の駆け込み需要も収益に寄与した。

■グリー <3632> 951円  +23 (+2.5%)   本日終値
 野村証券が10日付でグリー <3632> の投資判断を「ニュートラル(中立)」で据え置く一方、目標株価を850円→1000円に増額したことが買い材料視された。目標株価の増額は算定基準年度を14年6月期から15年6月期に変更したことによるもの。リポートでは、フィーチャーフォン向けウェブゲームのコイン消費の下げ幅縮小を指摘するとともに、国内外でのネイティブゲームのヒット創出が今後の株価の転換点になると予想している。同証券では、14年6月期の連結営業利益を従来予想の320億円→380億円(会社計画も380億円)、15年6月期を340億円→400億円、16年6月期を354億円→416億円に上方修正している。

■ビックカメラ <3048> 755円  -12 (-1.6%)   本日終値
 10日、ビックカメラ <3048> が150億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を海外市場で発行すると発表したことが嫌気された。調達資金は約50億円をネット通販などのシステム投資に振り向け、約70億円を商品センターの新設など物流投資に、残りを借入金の返済などに充てる。転換価格は951円で、発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は9.18%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。

■ネクストジェン <3842> 1,384円  +300 (+27.7%) ストップ高    本日終値
 9日、ネクスジェン <3842> [JQG]が15年3月期第4四半期累計(14年1月-12月)の経常利益を従来予想の4000万円~9500万円→4000万円~1億7500万円に上方修正し、レンジ上限を84.2%引き上げたことが引き続き買い材料視された。既存事業の成長に加え、4月のボイスロギング(通話録音)事業の譲受により事業基盤が強化され、売上高(中値)が予想を10.5%上振れることが寄与する。同時に非開示だった15年3月期通期(決算期変更に伴い15ヵ月決算)の経常利益の予想レンジは4000万円~2億円の見通しと発表した。

■日本テレホン <9425> 2,110円  +400 (+23.4%) ストップ高    本日終値
 10日、日本テレホン <9425> [JQ] が14年4月期の経常損益(非連結)を従来予想の8000万円の黒字→1億4500万円の黒字(前の期は700万円の赤字)に81.3%上方修正したことが買い材料。中古携帯電話の販売台数が計画を44.1%も上回ったことが収益を押し上げた。新型「iPhone」の発売や消費増税前の駆け込み需要などで、新品の販売台数が計画を若干上回ったことも寄与。

■カルナバイオサイエンス <4572> 625円  +100 (+19.1%) ストップ高    本日終値
 11日午前、カルナバイオ <4572> [JQG]がSBIバイオテック(非上場)と共同研究開発をおこなっているCDC7/ASKキナーゼ阻害薬の特許出願について、米国で特許が成立したと発表したことが買い材料視された。CDC7/ASKキナーゼの阻害は、従来の阻害剤と異なり、ガン細胞のみを細胞死に導くことが報告されている。同社では、このような副作用の少ない画期的な抗ガン剤の開発を目的として、CDC7/ASKキナーゼの阻害が抗ガン剤の有望な新規ターゲットとなりうると考え、低分子阻害薬の研究を実施するという。

■UBIC <2158> 621円  +73 (+13.3%)   本日終値
 10日、UBIC <2158> [東証M]が、企業法務・知財・IT担当者を対象に国際訴訟において避けることのできない電子証拠開示(eディスカバリ)への対応を学ぶトレーニング「eディスカバリマネージャートレーニング」を7月より開始すると発表したことが買い材料。近年、海外での訴訟に日本企業が巻き込まれ、担当者がeディスカバリ対応を余儀なくされるケースが増えているが、実務上で参考となる資料は少なく、国内には教育の機会もほとんどない。本トレーニングでは、海外法律事務所の弁護士やディスカバリベンダーなどとコミュニケーションをとる上で知っておくべきeディスカバリの実務基礎知識全般を学習できる。今後も国際訴訟の増加が予想される中、eディスカバリ実務対応のトレーニング需要の取り込みを期待する買いが向かった。

■サトウ食品工業 <2923> 2,414円  +116 (+5.1%)   本日終値
 10日、サトウ食品 <2923> [東証2] が決算を発表。14年4月期の経常利益(非連結)は前の期比30.9%増の5.8億円に伸びて着地。続く15年4月期も前期比69.8%増の10億円に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期は商品力やブランド力に磨きをかけ、主力の包装餅や包装米飯の販売を伸ばす。経費削減や省エネ化などの経営効率化も利益を押し上げる。同時に、前期の年間配当を10円→12円(前の期は12円)に増額する一方、今期は前期比2円減の10円に減配する方針を示した。

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