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【市況】(ベトナム)まちまち、外資出資上限の引き上げ観測などが支援材料


10日のベトナム株式市場では、ホーチミンのVN指数が3日続伸、ハノイのVH指数が続落。VN指数はおおむねプラス圏で推移し、後半に上げ幅を縮小させた。

ベトナム当局が国内企業への外資出資上限の引き上げを検討しているとの報道が好感された。国内メディアによると、政府は証券会社から着手する可能性が高いという。現時点では、国内企業への出資上限が49-100%に設定されている。また、ベトナム国家銀行(中央銀行)のビン総裁が通貨ドンの為替相場を年末までに安定させる方針を明確にしたことも支援材料となった。

一方、詐欺罪などの罪で問われているアジア商業銀行(ACB)の創業者グエン・ドク・キエン容疑者の裁判について、30年の刑期が確定されたことが圧迫材料。国内メディアによると、キエン容疑者の裁判はきのう9日で終了したという。また、事件に関わった同行の元幹部らにも2-8年の実刑が言い渡された。

ホーチミン証券取引所のVN指数は前日比0.23%(1.28ポイント)高の566.89と続伸。値上がりは63、値下がり146、変わらず89と売りが優勢。ペトロベトナムガス(GAS)、マサングループ(MSN)などが買われ、指数の上昇をけん引した。

ハノイ証券取引所のVH指数は前日比0.88%(0.66ポイント)安の74.95と続落。値上がりは65、値下がり130、変わらず166と売りが優勢。ペトロベトナム建設(PVX)、ナムベト商業銀行(NVB)などが売られ、指数を圧迫した。
《ZN》

 提供:フィスコ

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