市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東プレ、イハラケミ、高砂熱、IHI

■東プレ <5975> 1,295円  +35 (+2.8%)   本日終値
 東プレ <5975> が4日ぶりに反発。日経産業新聞が10日付で「独立系自動車プレス部品メーカーの東プレは、軽自動車向け部品事業に本格進出する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「このほどホンダの一部車種向けに後部の荷室扉『テールゲート』などの納入を決めた」という。今後も受注を拡大し、16年度に軽自動車部品で20億円の売り上げを目指すとしており、本格参入による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■イハラケミカル工業 <4989> 843円  +21 (+2.6%)   本日終値
 9日、イハラケミ <4989> が14年10月期上期(13年11月-14年4月)の連結経常利益を従来予想の18億円→25.2億円に40.1%上方修正。従来の12.9%減益予想から一転して22.0%増益を見込み、一気に3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。国内外での新規除草剤の前倒し出荷や化成品の販売好調などで、売上が計画を14.8%も上回ったことが寄与。円安による採算改善も利益を押し上げた。

■高砂熱学工業 <1969> 1,101円  +14 (+1.3%)   本日終値
 野村証券が9日付で高砂熱 <1969> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を1136円→1290円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、15年3月期に単体受注高で前期比5%減、粗利益率の9.8%(前期は10.1%)への低下を前提とする会社予想は保守的と報告。同証券では受注高で2%増、粗利率は10.2%と会社計画を上回る水準を見込む。そのうえで良好な業績の進捗を踏まえて、15年3月期の連結営業利益は従来予想の75億円→85億円(会社計画は66億円)、16年3月期を80億円→90億円に上方修正した。

■IHI <7013> 448円  +3 (+0.7%)   本日終値
 IHI <7013> が上伸。日刊工業新聞が10日付で「IHIは海洋開発事業大手のノルウェー・BWオフショア(BWO)から浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)船体部分を受注した。受注額は二百数十億円と見られる」と報じたことが買い材料視された。報道によると「2015年春から愛知工場(愛知県知多市)で建造する。完成後はBWOが英プレミアオイルにリースし、17年半ばから北海で運用する」としている。FPSOの受注を素直に好感した買いが向かった。

■マクドナルド <2702> 2,959円  +6 (+0.2%)   本日終値
 マクドナルド <2702> [JQ]が3日続伸。連日で2002年8月以来11年ぶり高値を付けた。9日に発表した5月度既存店売上高は前年同月比2.4%減と3ヵ月連続で減少した。客単価は3.3%増となったものの、客数が5.5%減となったことが響いた。ただ、3月の8.7%減、4月3.4%減からは減少幅が縮小した。また、全店売上高は4ヵ月連続減少したが、1月の8.8%減から3.0%減とマイナス幅は縮小した。市場には、引き続き、サラ・カサノバ社長の戦略に期待する声が聞かれる。また、テクニカル面も買い意欲を呼び覚ます格好にある。リーマンショック直後に1300円割れの上場来安値を記録したものの、その後は52週移動平均線や24ヵ月線沿に沿った長期上昇基調にある。また、6月末現在の株主に対する優待食事券(3種類の商品の無料引換券が1冊になったシート)目的の買いも入っているようだ。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

■ツクイ <2398> 935円  -35 (-3.6%)   本日終値
 SMBC日興証券が9日付でツクイ <2398> の投資判断を「1(強気)→2(中立)」に引き上げ、目標株価1500円→1100円に減額したことが売り材料視された。同証券によると、格下げの理由として(1)15年3月期業績は先行投資負担がかさみ利益の伸び悩みを予想すること。(2)15年度介護報酬改定議論の本格化により、夏場から秋以降、業績に対する不透明感が高まると指摘している。

■仙波糖化工業 <2916> 376円  +80 (+27.0%) ストップ高    本日終値
 9日、仙波糖化 <2916> [JQ]が株主優待制度を導入すると発表したことが買い材料。9月末に500株(5単元)以上保有する株主を対象に、自社製品3000円相当を贈呈する。なお、同社はカラメルタブレットのほか煎茶やほうじ茶、烏龍茶などの顆粒スティックを手掛ける。発表を受けて、株主還元の強化による投資魅力の高まりを好感する買いが殺到した。

■ネクストジェン <3842> 1,084円  +150 (+16.1%) ストップ高    本日終値
 9日、ネクスジェン <3842> [JQG]が15年3月期第4四半期累計(14年1月-12月)の経常利益を従来予想の4000万円~9500万円→4000万円~1億7500万円に上方修正し、レンジ上限を84.2%引き上げたことが買い材料。既存事業の成長に加え、4月のボイスロギング(通話録音)事業の譲受により事業基盤が強化され、売上高(中値)が予想を10.5%上振れることが寄与する。同時に非開示だった15年3月期通期(決算期変更に伴い15ヵ月決算)の経常利益の予想レンジは4000万円~2億円の見通しと発表した。

■学情 <2301> 790円  +65 (+9.0%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 9日、学情 <2301> が決算を発表。14年10月期上期(13年11月-14年4月)の経常利益(非連結)が前年同期比92.2%増の5.1億円に拡大して着地したことが買い材料。主力の合同企業説明会「就職博」の好調や自治体から受託する学生向け就職支援といった公的分野の売上拡大などが寄与し、57.9%の大幅増収を達成したことが利益を押し上げた。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均