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【市況】9日の中国本土市場概況:上海総合は小反発、週末発表の貿易統計は強弱感が交錯


9日の中国本土市場はまちまち。上海総合指数は前営業日比0.55ポイント高(+0.03%)の2030.50と小反発、深セン成分指数は同8.15ポイント安(-0.11%)の7227.24と続落した。

上海総合指数は前場に上げ幅を広げる場面もあったが、後場には値を消し、前日終値近辺でもみ合った。8日に発表された中国の5月貿易統計で、輸入が予想外のマイナス転落となったことが警戒材料。また、早ければ今週中にも新規株式公開(IPO)が再開されるとの観測が需給懸念につながった。一方、同月の輸出は市場予想を上回る伸びとなっており、今後も堅調な伸びが続くと予測されている。また、政策期待も根強く、大型銀行株の一角が買い戻された。

このほか、米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は日本時間11日に、ベンチマーク指数への中国本土A株の組み入れについて、検討結果を公表する予定となっている。市場では、組み入れが決まる可能性が高いとみられており、一部で市場への資金流入期待が浮上している。

セクター別では、銀行や保険など大型の金融株が買われ、指数を下支えた。緩和的な金融政策への思惑に加えて、興業銀行(601166/CH)が7日、優先株の発行計画を発表したことが支援材料となった。このほか、サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会の開幕を目前にして、スポーツくじ、スポーツ用品など関連銘柄の一角が上昇した。

《KO》

 提供:フィスコ

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