【経済】1-3月期GDPデフレーター、デフレ状況を示唆?
日本の2014年1-3月期の国内総生産(GDP)の2次速報値は、1次速報値から上方改定され、前期比+1.6%(1次速報値+1.5%)、年率換算+6.7%(+5.9%)となった。
しかしながら、物価動向を示すGDPデフレーターは、前年比-0.1%と下方修正されており、18四半期連続のマイナスとなった。
2014年4月の消費増税を受けて、4月のコアインフレ率は、前年比+3.2%となり、消費増税の影響+1.7%を排除した場合、前年比+1.5%まで上昇しており、岩田日銀副総裁が到達しなければ辞任を示唆している+2.0%に迫っている。
2015年10月の消費増税(10%)は、2014年7-9月期のGDPで判断されるため、6月か7月の日本銀行金融政策決定会合での追加緩和期待が高まっている。
また、2014年1-3月期のGDPデフレーターがマイナスのままであることも、異次元の量的・質的金融緩和第2弾を催促しているのかもしれない。
《MY》
提供:フィスコ