【市況】(ベトナム)上昇、政府が日本からODAの全面停止を否定
6日のベトナム株式市場では、ホーチミンのVN指数が反発、ハノイのVH指数が続伸。狭いレンジでもみ合った後は終盤に上げ幅を急速に拡大させた。
日本政府がベトナムへの政府開発援助(ODA)をすべて停止しないとの報道が支援材料。ベトナム政府はこのほど、日本政府が無償資金援助と技術援助を継続すると発言。ODAの停止は不正が発覚されたプロジェクトだけにとどまると強調した。また、反中デモの暴徒化でベトナムからの撤退を検討していた台湾などの外資系企業が再びベトナムへの投資意欲を示したことも好感された。さらに、反中デモで操業を一時停止したなど悪影響を受けた外資企業のうち、9割が再開しているとも報じられた。
一方、通貨ドンが米ドルに対して約1年ぶりの安値水準で推移していることが外資の流出懸念を強めた。また、クアンニン省で整備されている高速道路の欠陥工事の影響で当局が同プロジェクトを一時停止したとの報道も建設関連の圧迫材料となった。
ホーチミン証券取引所のVN指数は前日比1.44%(7.94ポイント)高の559.04と反発。値上がりは165、値下がり55、変わらず78と買いが優勢。ペトロベトナムガス(GAS)、ベトコム・バンク(VCB)などが買われ、指数の上昇をけん引した。
ハノイ証券取引所のVH指数は前日比1.82%(1.36ポイント)高の75.85と続伸。値上がりは141、値下がり41、変わらず180と買いが優勢。ペトロ・テクニカルS(PVS)、ビナコネックス総公社(VCG)などが買われ、指数を押し上げた。
《ZN》
提供:フィスコ