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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ピジョン、リプロセル、ソフトバンク、エスエムエス

■ピジョン <7956> 5,230円  +485 (+10.2%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 2日、ピジョン <7956> が決算を発表。15年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比21.6%増の26.5億円に伸びたことが買い材料。中国で哺乳瓶や乳首、赤ちゃん用スキンケアの販売が増加したほか、為替の円安も利益を押し上げた。

■リプロセル <4978> 1,026円  +51 (+5.2%)   本日終値
 2日、リプロセル <4978> [JQG]が、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募する研究開発プロジェクト「平成25年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に係る助成事業に、同社の「成熟シナプス機能を有するヒトiPS細胞由来分化細胞の開発」が採択されたと発表したことが買い材料視された。 本プロジェクトは、ヒトiPS細胞由来の神経細胞をより高機能な細胞へと開発することを目的としており、開発された神経細胞は、高齢化に伴って患者の増加が想定される認知症などに対する新規治療薬の開発に使用されることが期待されるという。なお、今回の採択により営業外収益としてプロジェクトベースの研究開発に対する補助金を受領する予定であり、金額が確定次第、あらためて開示するとしている。

■ソフトバンク <9984> 7,618円  +138 (+1.8%)   本日終値
 ソフトバンク <9984> が7日続伸。日経新聞が3日付で「ソフトバンクはインドネシアで地元通信大手インドサットと組み、5000万ドル(約50億円)の投資ファンドを設立した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「主な投資対象は電子商取引(EC)などインターネット関連の新興企業。東南アジア最多のネット利用者を擁する同国で有力企業を育て、収益源の拡大や海外事業のノウハウ獲得につなげる」という。成長後にIPO(新規株式公開)や事業売却による収益に期待した買いが向かった。

■エス・エム・エス <2175> 2,615円  +45 (+1.8%)   本日終値
 2日、エスエムエス <2175> が15年3月期の連結最終利益を従来予想の15.8億円→17億円(前期は13.8億円)に上方修正し、従来計画していた5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。同社はスリランカの持分法適用関連会社eChannelling PLCの株式を追加取得し、連結子会社化する。株式を取得した昨年10月と比べて、株価が急上昇していることからその差額を特別利益として計上することが利益を押し上げる。

■大東建託 <1878> 11,215円  +160 (+1.5%)   本日終値
 2日、大東建 <1878> が今年6月20日で創業40周年を迎えるにあたり、株主優待制度を拡充すると発表したことが買い材料視された。従来の優待に加え、3月時点で同社株100株以上を1年以上保有している株主を対象に、お茶または水(350mlを24本)、椎茸(500グラム)、本社ショールームへ招待のうちのいずれかを贈呈。また、300株以上を3年以上保有の株主にはストリングスホテル東京インターコンチネンタル宿泊半額割引券(1泊分)、ル・メリディアンクアラルンプール(マレーシア)宿泊半額割引券(3泊分)のいずれかを贈呈する。

■伊藤園 <2593> 2,360円  +12 (+0.5%)   本日終値
 2日、伊藤園 <2593> が決算を発表。14年4月期の連結最終利益は前の期比7.6%増の120億円になり、15年4月期も前期比8.3%増の131億円に伸びを見込み、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期もカフェの「タリーズコーヒー」部門の好調を見込むほか、コスト削減も増益に貢献する。業績好調に伴い、前期配当を38円→39円(前々期は38円)に増額し、今期も40円に1円増配する方針を示したことも支援材料。

■大王製紙 <3880> 1,089円  -83 (-7.1%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 2日、大王紙 <3880> が1400万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う最大210万株の第三者割当増資を実施するほか、北越紀州紙 <3865> を割当先とする並行第三者割当増資423万株を発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の15.8%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は10日から16日までのいずれかの日に決定。最大で約224億円の調達資金は国内外の段ボールや紙おむつの生産設備の増強に使うほか、社債の償還にも約70億円を振り向ける。

■DIC <4631> 265円  -12 (-4.3%)   本日終値  東証1部 下落率3位
 2日、DIC <4631> が4000万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う600万株の第三者割当増資を実施すると発表。新株発行が最大で発行済み株式数の5%となり、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は10日から12日までのいずれかの日に決定。最大で約114億円の調達資金は社債や買い入れ資金のほか、コマーシャル・ペーパーの償還資金の一部に充てる。

■日本マイクロニクス <6871> 6,270円  -50 (-0.8%)   本日終値
 2日、東証と日証金が日本マイクロ <6871> [JQ]について3日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の50%以上(うち現金を20%以上)→70%以上(うち現金を40%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%(うち現金を20%)→70%(うち現金を40%)とする。信用規制強化による人気離散を警戒した売りが向かった。

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