市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):FDK、サニックス、ヤマダ電、クラリオン

■FDK <6955> 176円  +50 (+39.7%) ストップ高    本日終値
 FDK <6955> [東証2]が50円ストップ高の176円。日経新聞が28日付で「FDKは、厚さ0.4ミリメートルと極薄のリチウム電池を本格量産する」と報じたことが買い材料視された。報道によると、量産するのはパスワードを表示する小型ディスプレーを搭載した新型クレジットカードの電源向けで、最長5年程度表示し続けるだけの電力が供給可能。14年度に13年度実績比25倍の年間500万個、16年度には年間2400万個に生産規模を拡大し、欧米のカード大手に納入する。「ワンタイムパスワード」が普及する中、プリペイドカードなどへの搭載も見込まれるとあって、量産による収益貢献に期待する買いが向かった。

■サニックス <4651> 1,400円  +90 (+6.9%)   本日終値  東証1部 上昇率9位
 27日、サニックス <4651> が自社初となるパワーコンディショナ(系統連系型太陽光発電装置)の製造を開始し、太陽光発電システム設置施工用として供給すると発表したことが買い材料。同社は産業用太陽光発電事業に経営資源を集中し、発電システムの製造から設計、販売、施工、アフターメンテナンスまで一貫して提供する体制を整えてきたが、さらなる内製化の拡充を目指してパワーコンディショナの製造を開始した。内製化によるコストダウンなど収益力の強化に期待する買いが向かった。

■ヤマダ電機 <9831> 399円  +24 (+6.4%)   本日終値
 27日、ヤマダ電 <9831> が19年満期のユーロ円建て転換社債(CB)を発行し約1000億円を調達、うち500億円を自社株買いに充てると発表したことが買い材料。自社株買いは発行済み株式数(自社株を除く)の16.79%にあたる1億5000万株(金額で500億円)を上限とし、買い付け期間を28日から12月30日までと設定した。CBは転換制限条項付きで、株価が転換価格を30%以上、一定期間上回らなければ株式に転換できない。自社株買い以外の残りの調達資金は15年満期のユーロ円建て転換社債の償還資金の一部に振り向ける。発表を受けて、資本効率や株式需給の改善を好感する買いが向かった。なお、28日前場、同社は同日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で3676万7400株の自社株を取得したと発表している。

■クラリオン <6796> 225円  +11 (+5.1%)   本日終値
 27日、クラリオン <6796> がトラックや路線バス向けの安全走行支援システム「SurroundEye(サラウンドアイ)」を6月中旬から発売すると発表したことが買い材料。「「SurroundEye」は車体に取り付けた複数のカメラがとらえた映像を画像処理により合成してモニターに表示するシステム。運転席から死角となる左後方の情報を補完することで、巻き込み事故や車両との接触事故などの防止に役立つ。トラック向けは基本システム(2カメラシステム)にカメラを追加すれば(2+2カメラシステム)、車両後方をより的確に把握することが可能となる。路線バス向けは車両回り360度を俯瞰できるシステム(4カメラ)を用意した。安全意識の高まりを背景に、業務用需要の取り込みに期待する買いが向かった。

■ミスミグループ本社 <9962> 2,612円  +62 (+2.4%)   本日終値
 27日、ミスミG <9962> が4月の月別売上高が前年比同月12.5%増に伸びたと発表したことが買い材料視された。FA事業が13.8%増、金型部品事業が7.2%増、VONA(FA・金型部品などの通販・検索サイト)事業は17.6%増と3事業全てが好調だった。

■アインファーマシーズ <9627> 4,565円  -375 (-7.6%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 27日、アインファマ <9627> が決算を発表。14年4月期の連結最終利益は前の期比3.6%増の52億円となったものの、従来予想の60億円を下回って着地。続く15年4月期は4.6%増の55億円を見込むものの、市場コンセンサスの60億円前後を下回ったことが失望売りを誘った。前期の下振れは、処方日数の長期化に伴う仕入原価率の上昇などが影響した。今期は医療モール開発や調剤薬局の新規出店、M&Aの積極化などにより増収増益を目指すが、直近3ヵ月の実績である2-4月期(13年4月期第4半期)の最終利益が29.7%減の9.7億円に落ち込んでいるだけに、業績の先行きに対する警戒感が高まった。

■三井不動産 <8801> 3,182円  -158 (-4.7%)   本日終値  東証1部 下落率4位
 27日、三井不 <8801> が国内外で1億株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う1000万株の第三者割当増資を実施すると発表。新株発行が最大で発行済み株式数の12.5%およぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。同社の公募増資は1982年以来、32年ぶり。発行価格は6月16日から18日までのいずれかの日に決定。最大で約3245億円の調達資金は、15年3月末までに日本橋・八重洲地区や日比谷地区などの複合施設開発費に充てる。

■クスリのアオキ <3398> 3,525円  -85 (-2.4%)   本日終値
 27日、クスリアオキ <3398> が5月度(4月21日-5月20日)の既存店売上高が前年同月比4.6%減となったと発表したことが売り材料。既存店売上高が前年を下回るのは10年3月度以来、4年2ヵ月ぶり。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均