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【特集】クレハ<4023>リチウムイオン二次電池用材料堅調、海外でクレラップ好調


ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』5月22日放送において、クレハ<4023>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■事業概要
化学会社。エンジニアリングプラスチックや炭素繊維などの高機能材。農業用殺菌剤、か性ソーダ、慢性腎不全用剤などの化学製品。NEWクレラップといった食品包装材などの樹脂製品を展開。

■2014年3月期業績
2014年3月期決算は、売上高が前期比13.5%増の1481.24億円、営業利益が同40.7%増の119.02億円、経常利益が同85.8%増の122.07億円、純利益が同129.3%増の73.65億円だった。期中2度の上方修正を発表していたが、さらに計画を上振れての着地だった。配当については、1株につき前期比1円増の年間11円としている。

セグメント業績では、機能製品事業の売上高が前期比18.7%増の328.15億円、営業損失は26.25億円(前期は21.31億円の損失)。PPS樹脂は自動車用途向け、ふっ化ビニリデン樹脂はリチウムイオン二次電池用バインダー向け、PGA(ポリグリコール酸)樹脂はシェールガス・オイル掘削用途向けと、それぞれ需要が伸びたが、事業展開に向けたコスト増加が影響している。特殊炭素材料は車載用リチウムイオン二次電池用負極材で需要は拡大。一方で、太陽電池向けの稼働率が低水準だった。
化学製品事業の売上高は同11.5%増の366.15億円、営業利益が同19.6%増の73.41億円。慢性腎不全用剤「クレメジン」の売上げ伸長、農業・園芸用殺菌剤「メトコナゾール」の需要増に円安効果も加わった。
樹脂製品事業の売上高は同10.7%増の452.91億円、営業利益が同51.2%増の45.19億円だった。業務用食品包装材分野では、塩化ビニリデン・フィルム、多層ボトル等の国内売上げは減少したが、海外売上げは堅調に推移した。
建設関連事業の売上高は同15.2%増の172.38億円、営業利益が同19.7%減の8.33億円。その他関連の売上高は同13.9%増の161.63億円、営業利益は同164.4%増の16.21億円だった。

■15年3月期について
15年3月期については、売上高が前期比4.6%増の1550.00億円、営業利益が同13.4%増の135.00億円、経常利益が同6.5%増の130.00億円、純利益が同8.6%増の80.00億円を見込んでいる。

■株価動向
年初以降は520円辺りが上値抵抗としたもち合いが続いている。下値は足元で480円辺りでの底堅さが意識され、25日線や13週線辺りが支持線として意識されつつある。一目均衡表では薄い雲ではあるが、サポートとして意識されてきている。下値固めからのリバウンド期待に。


ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TM》

 提供:フィスコ

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