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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヤフー、Jディスプレ、ウシオ電、セガサミー

■ヤフー <4689> 459円  +48 (+11.7%)   本日終値  東証1部 上昇率2位
 19日、ヤフー <4689> が国内携帯電話4位のイー・アクセスの買収を中止すると発表したことが買い材料。イー・アクセスとPHS大手のウィルコムが6月1日付で合併後、翌2日付で合併新会社の親会社ソフトバンク <9984> より3240億円で買収する予定だった。しかし、ソフトバンクと議論を重ねた結果、同社はネットサービスに、イー・アクセスは通信インフラに特化すべきとの判断に至ったとしている。同社はイー・アクセスとウィルコムの合併新会社「ワイモバイル」との業務提携は維持する方針。発表を受けて、買収金額の割高感や利益率の低い携帯通信事業への参入など、戦略の妥当性に懐疑的な見方が強かった買収計画が白紙に戻ったことを好感する買いが向かった。また、発表を受けて、SMBC日興証券が19日付で投資判断を「2→1」、目標株価を600円→610円に増額したことも支援材料。

■ジャパンディスプレイ <6740> 526円  +26 (+5.2%)   本日終値
 野村証券が19日付でJディスプレ <6740> の投資判断を新規に「バイ(買い)」、目標株価を850円にそれぞれ設定したことが買い材料視された。リポートによると、決算と会社コンタクトを経て、同社の競争優位を再確認したと報告。同社のLTPS液晶は高精細に圧倒的な強みを持ち、今後より価値を高めると予想。また、会社側は15年3月期の連結営業利益を400億円と従来説明より300-400億円ほど低い水準で予想しているが、パネル価格の下落は小幅に留まると想定されるため、過度に保守的と判断している。同証券では、15年3月期の営業利益は650億円、16年3月期は850億円、17年3月期は1100億円に拡大すると予想。

■ウシオ電機 <6925> 1,230円  +44 (+3.7%)   本日終値
 19日、ウシオ電 <6925> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.53%にあたる200万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は20日から6月23日まで。

■セガサミー <6460> 1,774円  +60 (+3.5%)   本日終値
 セガサミー <6460> が大幅反発。日経新聞が20日付で「セガサミーホールディングスはカジノ事業に参入する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「専用遊技機を開発し、マカオやシンガポールなどアジア各地のカジノに売り込む」という。実際の機器販売は15年以降になる見通しだが、アジア市場の開拓による将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■キヤノン電子 <7739> 1,778円  +50 (+2.9%)   本日終値
 19日、キヤノン電 <7739> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.16%にあたる90万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は20日から10月20日まで。

■アサヒホールディングス <5857> 1,679円  +21 (+1.3%)   本日終値
 アサヒHD <5857> は19日、同社の子会社がマッサージチェア国内最大手のフジ医療器(非上場)を子会社化すると発表したことが買い材料視された。同社グループではシニア層向けの需要拡大を見込み、フジ医療器をグループ化することで事業領域の拡大を図るとしている。今後、グループの営業網を活用してマッサージチェアの販売や、フジ医療器の販売網で同社製品の販売を行う見通し。

■三菱地所 <8802> 2,447円  +20 (+0.8%)   本日終値
 菱地所 <8802> が3日ぶりに反発。日経新聞が20日付で「三菱地所は、投資家から集めた資金で不動産に投資する『不動産投資顧問事業』の運用資産規模を、2020年度をメドに現在の約2.5倍の5兆円に増やす計画だ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「これまでは国内不動産を中心に運用してきたが、市場が成熟してきたのを受け、今後は欧米での新たなファンドの組成を通じ規模を拡大。新たな投資家の需要を取り込む」としている。手数料収入の拡大による業績への寄与に期待した買いが向かった。

■マルマエ <6264> 713円  +100 (+16.3%) ストップ高    本日終値
 16日、マルマエ <6264> [東証M] が14年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億0500万円→1億8500万円(前期は1億2800万円)に76.2%上方修正。従来の18.0%減益予想から一転して44.5%増益を見込み、一気に8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが引き続き買い材料視された。半導体製造装置の部品加工や光学関連装置向けの受注が想定より伸び、売上が計画を11.1%も上回ることが寄与。生産性の向上も利益を押し上げる。

■シナジーマーケティング <3859> 527円  +24 (+4.8%)   本日終値
 19日、シナジー <3859> [JQ] が14年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益を従来予想の1.4億円→1.8億円(前年同期は1.8億円)に27.3%上方修正し、一転して0.6%増益見通しとなったことが買い材料。クラウドサービス売上の伸長に伴い、クラウドサービス事業の売上総利益率が向上したことに加え、エージェント事業でも外部発注で対応していた案件の内製化が進み、売上総利益率が向上したことが利益を押し上げた。

■テクノ・セブン <6852> 132円  +4 (+3.1%)   本日終値
 19日、テクノセブン <6852> [JQ] が14年3月期の連結最終利益を従来予想の2億円→3億1000万円(前々期は1億7200万円)に55%上方修正したことが買い材料。システム・エンジニアの稼働率が高水準に推移したことに加え、共済会解散益1600万円と投資有価証券売却益3400万円を計上したことが利益を押し上げる。

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