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【市況】【↓】日経平均 大引け|円高・中国株安で4日続落、一時1万4000円割れ(5月19日)


日経平均株価
始値  14130.09
高値  14150.50(09:01)
安値  13991.80(14:35)
大引け 14006.44(前日比 -90.15 、 -0.64% )

売買高  17億7173万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆5503億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続落、約1ヵ月ぶりに一時1万4000円を割り込む
 2.1ドル=101円台前半へ円高が進み、売り優勢に
 3.上海総合指数の下落も市場心理を悪化させる
 4.日銀金融政策決定会合(20-21日)を控え、積極的な買いは乏しい
 5.売買代金は8日連続の2兆円割れ


■東京市場概況

 前週末の米国市場では、市場予想を上回る住宅着工件数が好感され、ダウは44ドル高と3日ぶりに反発した。

 一方、週明けの東京市場では、日経平均は90円安と4日続落した。一時は4月15日以来、21営業日ぶりに1万4000円台を割り込む場面があった。

 朝方は米株高を受けて反発してスタート。ただ、寄り付き前に発表された機械受注は市場予想を上回ったものの、株式市場への影響は限定的だった。むしろ、買い一巡後は20-21日に開かれる日銀金融政策決定会合に対する警戒感に加え、決算シーズン通過による材料出尽くし感が強く意識された。

 積極的な買い手を欠く中、後場に入ると1ドル=101円台前半に円安が進み、日経平均も一気に下げ足を速める展開となった。マザーズなど新興市場の下落を背景とした一部個人の追い証投げや、上海総合指数の下落も地合いの悪化につながった。

 東証1部のおよそ7割の銘柄が下落。売買代金は8日連続での2兆円割れと薄商いが続く。

 東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)陸運業、(3)小売業、(4)空運業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)ゴム製品、(3)不動産業、(4)機械、(5)鉄鋼。

 個別材料では、今期経常を一転33%増益に上方修正し、配当も17円増額した山下医科器械 <3022> 、武田と高血圧症治療剤の事業化契約を結んだあすか薬 <4514> 、Cスイス証が「中立→強気」に格上げした邦チタ <5727> 、今期経常を一転して45%増益に上方修正したマルマエ <6264> [東証M]、経営統合するアプライド・マテリアルズの株価急伸で思惑買いが向かった東エレク <8035> 、経営統合が報じられたマルエツ <8178> とカスミ <8196> 、中国で3年後に30店舗体制を目指すと伝わったしまむら <8227> などが上昇。

 一方、今期経常25%減益見通しのホクト <1379> 、今期経常35%減益を見込むTYK <5363> 、今期経常15%減益見通しのユニバーサル <6425> [JQ]、今期経常30%減益を見込む山一電機 <6941> などが安い。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エクセル <7591> 、(2)あすか薬 <4514> 、(3)マルエツ <8178> 、(4)山下医科器械 <3022> 、(5)ジョイ本田 <3191> 、(6)帝繊維 <3302> 、(7)邦チタ <5727> 、(8)東エレク <8035> 、(9)エスペック <6859> 、(10)カスミ <8196> 。

 値下がり率上位10傑は(1)リブセンス <6054> 、(2)山一電機 <6941> 、(3)フューチャー <4722> 、(4)オルトP <3672> 、(5)アイスタイル <3660> 、(6)ネオス <3627> 、(7)enish <3667> 、(8)HUG <3676> 、(9)KLab <3656> 、(10)ドワンゴ <3715> 。

【大引け】

 日経平均は前日比90.15円(0.64%)安の1万4006.44円。TOPIXは前日比9.00(0.78%)安の1150.07。出来高は概算で17億7173万株。値上がり銘柄数は437、値下がり銘柄数は1266となった。日経ジャスダック平均は1890.85円(33.74円安)。

[2014年5月19日]
(「株探」編集部)

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