【市況】売り安心感のある需給相場に【クロージング】
19日の日経平均は続落となり、90.15円安の14006.44円(出来高概算17億7000万株)で取引を終えた。先週末の米国市場の上昇のほか、朝方発表された3月の機械受注が予想を大きく上回ったことなどを受け、買いが先行した。しかし、寄り付き直後につけた14150.50円を高値に、その後は上げ幅を縮める展開に。指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>が下げに転じた影響などもあり、後場には13991.80円と約1ヶ月ぶりに14000円を割り込む局面をみせている。
大株主と観測される売却の影響などもあってサイバーダイン<7779>がストップ安をつけるなど、モメンタム株の不安定な値動きなどが投資家のセンチメントを更に悪化させているようである。日経平均はひとまず14000円を割り込んだこともあり、いったんはリバウンドが意識されてくる。
しかし、日銀の金融政策決定会合での追加緩和の可能性は薄い。織り込み済みではあるが、売り方にとっては安心材料になりそうだ。戻り売り圧力が強い需給状況ではショートカバーによるリスクも、ロングポジションよりは限定的か。
《KO》
提供:フィスコ