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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):マルエツ、しまむら、マルマエ、あすか薬

■マルエツ <8178> 367円  +32 (+9.6%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 マルエツ <8178> とカスミ <8196> が高い。日経新聞が19日付で「イオンは食品スーパー事業を再編する。資本提携する東証1部上場のマルエツとカスミが2015年春までに持ち株会社を設立して経営を統合」と報じたことが買い材料視された。報道によると「イオンと丸紅が共同出資で設ける新会社が持ち株会社の株式の過半を持つ方針だ」という。年間6000億円に達する売り上げ規模を生かし、商品の共同調達などに取り組み、品ぞろえや価格の安さで競争力を高めるとしており、経営統合によるシナジー効果の実現に期待する買いが向かった。なお、報道に対し両社では、19日開催予定の取締役に付議する予定で、決定次第、速やかに開示するという。

■しまむら <8227> 10,320円  +390 (+3.9%)   本日終値
 しまむら <8227> が急反発。日経新聞が17日付で「カジュアル衣料各社が中国で出店ペースを高める。しまむらは2014年度に前年度の3倍の6店舗を出し、3年後をめどに30店舗まで増やす」と報じたことが買い材料視された。中国進出から2年が経過し、手頃な価格の衣料品や雑貨が20-50代の女性客に人気のようで、出店ペースを加速するとのこと。先行するユニクロを追いかける形になるが、中国での売上増による業績への寄与に期待が高まった。

■フジテック <6406> 1,066円  +20 (+1.9%)   本日終値
 フジテック <6406> が続伸。日刊工業新聞が19日付で「フジテックは日本を含む東アジアでエレベーターの生産能力増強を伴う工場再編を進める」と報じたことが買い材料視された。報道によると「中国では現地向け標準型エレベーターの生産能力を高めて低コスト生産のための部材供給体制も強化。韓国では高級機のグローバル拠点として開発・生産体制を整え、日本からの生産移管も視野に入れる」としている。工場再編に多くの設備投資を行う計画で、エレベーター需要が高まるアジアでの生産拡大に伴う業績への期待から買いが向かった。

■テルモ <4543> 2,000円  +14 (+0.7%)   本日終値
 テルモ <4543> が4日ぶりに反発。日経新聞が17日付で「テルモは新興国で医療機器の製造・販売体制を見直す」と報じたことが買い材料視された。報道によると「中国に脳血管を治療する器具の工場を新設。生活習慣の変化で増大する医療ニーズを取り込む」という。医療機器市場が急成長している新興国で製造・販売両面から攻勢をかけるとしており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■ユニバーサル <6425> 1,631円  -146 (-8.2%)   本日終値
 16日、ユニバーサル <6425> [JQ] が決算を発表。14年3月期の連結経常利益は前々期比47.3%減の236億円に落ち込み、従来予想の307億円を下回って着地。続く15年3月期も前期比15.3%減の200億円に減る見通しを示したことが売り材料視された。前期はパチスロ・パチンコ事業で売上が減り、販管費が増加したことが響いたほか、営業外収益が減ったことが利益を押し下げた。今期は売上高の回復を見込むものの、利益は引き続き厳しい見通し。今期配当を未定(前期は25円)としたことも嫌気された。

■ホクト <1379> 1,842円  -71 (-3.7%)   本日終値
 16日、ホクト <1379> が決算を発表。14年3月期の連結経常利益は前々期比48.1%増の54.8億円に拡大したが、15年3月期は前期比25.2%減の41億円に減る見通しを示したことが嫌気された。前期はきのこ事業で台湾の第二きのこセンターがフル寄与したことに加え、米国での稼働率向上が業績を押し上げた。今期はきのこ工場にかかる燃料費や電気代が響くほか、化成品事業で原材料の価格高止まりや消費税増税の影響が出ると見ている。また、前期の記念配当2円を落とし、普通配当58円にする方針としたことも弱材料となった。

■エクセル <7591> 1,691円  +300 (+21.6%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 15日、エクセル <7591> が決算を発表。14年3月期の連結経常利益は前の期比54.1%増の22.6億円に伸び、従来予想の21.5億円を上回って着地。続く15年3月期も前期比67.9%増の38億円に拡大する見通しとなったことが引き続き買い材料視された。前期に続き中国向けを中心に液晶パネルの販売が大きく伸びるほか、液晶モジュールも堅調で、売上が77.2%増と急拡大を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を30円→32円(前の期は30円)に増額し、今期も前期比2円増の34円に増配する方針。

■マルマエ <6264> 613円  +100 (+19.5%) ストップ高    本日終値
 16日、マルマエ <6264> [東証M] が14年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億0500万円→1億8500万円(前期は1億2800万円)に76.2%上方修正。従来の18.0%減益予想から一転して44.5%増益を見込み、一気に8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。半導体製造装置の部品加工や光学関連装置向けの受注が想定より伸び、売上が計画を11.1%も上回ることが寄与。生産性の向上も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが8.5倍→4.9倍に急低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■あすか製薬 <4514> 920円  +138 (+17.7%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 16日、あすか薬 <4514> と武田 <4502> は、高血圧症治療剤「カンデサルタン錠『あすか』」に関する事業化契約を締結したと発表したことが買い材料視された。「カンデサルタン錠『あすか』」は、武田の高血圧症治療剤「ブロプレス錠」の特許権などを同社に許諾した後発薬で、14年2月に厚労省から製造販売承認を取得し、6月の薬価収載に向け薬価を申請済みで、ほかの後発薬メーカーよりも早期に参入しシェアを確保しやすくなるという。 本契約に基づき、「カンデサルタン錠『あすか』」の薬価基準収載後、同社は本剤を発売し、医療機関に情報提供を行い、武田は本剤を同社から仕入れ、特約店に販売する物流業務に特化する。

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