【市況】<魁> 銘柄レポート 3日ぶり反落、戻り待ちの売りに長期線とのマイナスかい離拡大
週明け12日の東京市場で、日経平均株価は前週末比50円07銭(0.35%)安の1万4149円52銭と3日ぶりに反落した。前週末の欧州株はウクライナ懸念から小安反落したが、NYダウは景気回復期待を背景に3日続伸し4月30日の過去最高値を更新した。ECB(欧州中央銀行)が追加金融緩措置を決定するとの見方から円は対ユーロで続伸したが、対ドルでは寄り付き前発表の13年国際収支で経常黒字が過去最小となったことから反落とまちまちの動き。12日付け日経朝刊一面は「景気 増税後足踏み短く」、「夏にも緩やかに回複」との見出しを振った。しかし、売り先行で始動。前・後場とも1万4200円台回復場面があったものの、戻り待ちの売りをこなす力は乏しく、長期相場を示唆する200日移動平均線や52週線とのマイナスかい離幅が広がった。
全33業種中29業種が下げ、精密機器0.21%高のほか食料品、水産・農林業、鉄鋼の4業種がわずかに上昇するにとどまった。値下がり率上位には1位ゴム製品やガラス土石など輸出関連が続き、2位鉱業、3位非鉄金属、5位石油・石炭・・と資源・素材関連の一角が上位に続いた。
出来高トップ銘柄の出来高1億株台割れはなお続き、トップ10銘柄の出来高は3億5909万株と今月2度目の4億株割れ。そして、1部出来高シェア19.6%は今年初の20%割れ・・。
この日14時にプリマ <2281> が発表した前3月期連結経常利益は前期比17.4%増の92.98億円と5期連続で最高益を更新!日経報道に押し出されて同社が減益予想から92億円に引き上げたのは4月28日。しかし、今期については例年通りの減益予想。ただ、前期比7.5%減の86億円と従来比ではやや減益幅が小さくなった。前場には240円と1年ぶり高値圏を付ける場面があったが、決算発表後は210円台を見るなど相変わらずの相場・・に転じた。昨年は全般相場高騰局面とあって294円までみたが、今年は240円止まり!?この後は、例年通りの失望売相場に転じる?投資家泣かせ、それとも、賢い投資家は喜ぶ例年通りの同社のディスクロジャー姿勢だ。「過去数十年間、食肉加工業の中で万年4番手以下の企業だが、前期は2ケタ増収と12年3月期から同業他社比高い伸びが続いており、好業績を達成しているが、これは同社の生産効率向上策がはまっていると考えられる」と「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリストは4月下旬の同社リポートで指摘している。
日ハム <2282> がこの日大引け後に発表の決算(米国会計基準)は、14年3月期連結税引き前利益が前の期比25.9%増の353億円、15年3月期は前期比4.8%増の370億円見通し。5期連続増収・3期連続増益予想だ。もっとも、同社は収益構造が他社とは異なり、変動の激しい食肉収益のウェイトが高い・・。一方、「プリマは今期経常益は100億円超えの可能性もあろう。時価総額は500億円を超えてきた。ここからバリュエーションが上昇すれば、アナリストも無視できない規模になってくる」と同アナリスとは指摘する。
ALSOK <2331> が3連騰し一気に07年1月の過去最高値2490円に肉薄した。前14年3月期連結経常利益は前の期比40.7%増の207億円と従来予想を超過達成し、15年3月期も前期比44.6%増の300億円と連続大幅拡大見通しで5期連続増収・6期連続増益を見込む。配当は前期年間配当を25円→30円と前の期比5円増額、今期も5円増の35円と増配の方針だ。注目度が高まりつつある「カジノIR(統合型リゾート)構想」関連銘柄でもある!
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)
全33業種中29業種が下げ、精密機器0.21%高のほか食料品、水産・農林業、鉄鋼の4業種がわずかに上昇するにとどまった。値下がり率上位には1位ゴム製品やガラス土石など輸出関連が続き、2位鉱業、3位非鉄金属、5位石油・石炭・・と資源・素材関連の一角が上位に続いた。
出来高トップ銘柄の出来高1億株台割れはなお続き、トップ10銘柄の出来高は3億5909万株と今月2度目の4億株割れ。そして、1部出来高シェア19.6%は今年初の20%割れ・・。
この日14時にプリマ <2281> が発表した前3月期連結経常利益は前期比17.4%増の92.98億円と5期連続で最高益を更新!日経報道に押し出されて同社が減益予想から92億円に引き上げたのは4月28日。しかし、今期については例年通りの減益予想。ただ、前期比7.5%減の86億円と従来比ではやや減益幅が小さくなった。前場には240円と1年ぶり高値圏を付ける場面があったが、決算発表後は210円台を見るなど相変わらずの相場・・に転じた。昨年は全般相場高騰局面とあって294円までみたが、今年は240円止まり!?この後は、例年通りの失望売相場に転じる?投資家泣かせ、それとも、賢い投資家は喜ぶ例年通りの同社のディスクロジャー姿勢だ。「過去数十年間、食肉加工業の中で万年4番手以下の企業だが、前期は2ケタ増収と12年3月期から同業他社比高い伸びが続いており、好業績を達成しているが、これは同社の生産効率向上策がはまっていると考えられる」と「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリストは4月下旬の同社リポートで指摘している。
日ハム <2282> がこの日大引け後に発表の決算(米国会計基準)は、14年3月期連結税引き前利益が前の期比25.9%増の353億円、15年3月期は前期比4.8%増の370億円見通し。5期連続増収・3期連続増益予想だ。もっとも、同社は収益構造が他社とは異なり、変動の激しい食肉収益のウェイトが高い・・。一方、「プリマは今期経常益は100億円超えの可能性もあろう。時価総額は500億円を超えてきた。ここからバリュエーションが上昇すれば、アナリストも無視できない規模になってくる」と同アナリスとは指摘する。
ALSOK <2331> が3連騰し一気に07年1月の過去最高値2490円に肉薄した。前14年3月期連結経常利益は前の期比40.7%増の207億円と従来予想を超過達成し、15年3月期も前期比44.6%増の300億円と連続大幅拡大見通しで5期連続増収・6期連続増益を見込む。配当は前期年間配当を25円→30円と前の期比5円増額、今期も5円増の35円と増配の方針だ。注目度が高まりつつある「カジノIR(統合型リゾート)構想」関連銘柄でもある!
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)