【市況】【↓】日経平均 大引け|模様眺めムードの中、3日ぶりに反落(5月12日)
日経平均株価
始値 14173.49
高値 14234.49(09:31)
安値 14130.30(13:22)
大引け 14149.52(前日比 -50.07 、 -0.35% )
売買高 18億2889万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6076億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は50円安と3日ぶりに反落
2.ウクライナ情勢への警戒感が重石に
3.1ドル=102円台近辺の円安が相場を下支える
4.決算を手掛かりとした個別物色が勢いを増す
5.ゴム製品、非鉄金属など景気敏感株の下落が目立つ
■東京市場概況
前週末の米国市場では、米小売大手の堅調な月次販売が好感され、ダウは32ドル高と7日ぶりに最高値を更新した。
一方、週明けの東京市場では、日経平均は50円安と3日ぶりに反落した。
住民投票が強行されたウクライナ情勢に対する警戒感が重石となる一方、1ドル=102円台近辺の円安水準が相場を下支える形となり、方向感に欠ける展開となった。
その中、3月期決算を手掛かりとした個別株物色が勢いを増した。好決算で値を飛ばす銘柄が散見される一方、増益予想でもコンセンサスを下回れば容赦ない売りを浴びる銘柄が目立った。ただ、局地戦の域は出ず、全般相場の方向性を決定づけるには至らなかった。
日経平均は後場立会中に発表された景気ウォッチャー調査を手掛かりにプラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かず引けにかけて戻り売りに押し返された。
投資家の様子見ムードを映して、市場エネルギーのバロメーターである売買代金は3日連続で節目の2兆円割れと低調だった。
東証33業種のうち上昇は(1)精密機器、(2)食料品、(3)水産・農林業、(4)鉄鋼の4業種のみ。一方、下落率の大きかった上位5業種は(1)ゴム製品、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)パルプ・紙、(5)石油石炭製品。
個別材料では、今期経常14%増益・2円増配見通しに加え、自社株買いを発表した日比谷設 <1982> 、今期経常6%増益を見込み、自社株買いも発表した博報堂DY <2433> 、UKCHDと業務資本提携するDMP <3652> 、1-3月経常益が通期計画の2倍を達成したオリジナル設 <4642> [東証2]、上期の経常最高益予想を25%上乗せした洋ゴム <5105> 、今期経常8%増益・4円増配の見通しの日精工 <6471> 、今期経常は42%増益予想のクラリオン <6796> 、今期営業2.6倍増益・5円増配を見込む日写印 <7915> などが上昇。
一方、前期経常が31%減益で着地したディーエヌエ <2432> 、今期経常を59%下方修正したアイスタイル <3660> 、今期営業6.6%増益を見込むも、市場予想に届かなかったコニカミノル <4902> 、今期経常41%減益見通しの新電元 <6844> 、今期経常が28%減益見通しのメガチップス <6875> 、今期営業25%増益見通しだが、市場予想を下まわったユニシス <8056> などが安い。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)JCU <4975> 、(2)洋ゴム <5105> 、(3)ミライトHD <1417> 、(4)クラリオン <6796> 、(5)日精工 <6471> 、(6)A&D <7745> 、(7)博報堂DY <2433> 、(8)日比谷設 <1982> 、(9)イエロハット <9882> 、(10)北陸電工 <1930> 。
値下がり率上位10傑は(1)T&Gニーズ <4331> 、(2)ディーエヌエ <2432> 、(3)アーク <7873> 、(4)メック <4971> 、(5)デジアーツ <2326> 、(6)アイスタイル <3660> 、(7)ラウンドワン <4680> 、(8)新電元 <6844> 、(9)スターティア <3393> 、(10)HUG <3676> 。
【大引け】
日経平均は前日比50.07円(0.35%)安の1万4149.52円。TOPIXは前日比7.60(0.65%)安の1157.91。出来高は概算で18億2889万株。値上がり銘柄数は382、値下がり銘柄数は1327となった。日経ジャスダック平均は1945.48円(22.12円高)。
[2014年5月12日]
(「株探」編集部)