【市況】中小型株のボトムは確認しづらい状況【クロージング】
12日の日経平均は小幅反落となり、50.07円安の14149.52円(出来高概算18億2000万株)で取引を終えた。ウクライナ情勢の行方を見極めたいとの模様眺めムードが強く、日経平均は日中値幅が100円程度の狭いレンジ取引が続いた。決算が本格化する中、決算内容を手掛かりにした個別物色が中心。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が全体の7割を占めており、規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに下落。特に小型株指数の弱い値動きが目立っており、日経平均は0.35%と小幅な下げだったが、ジャスダック平均が1.12%、マザーズ指数は3.92%の大幅な下げとなっている。
日経平均は小幅な下げだったが、マザーズ指数は直近のボトム水準を割り込んできており、米国同様、モメンタム株の波乱展開により、個人の需給懸念が高まっている。オーバーシュート気味な下げとなってきている銘柄も散見されるが、売り安心感が高まりやすい需給状況である。中小型株のボトムは確認しづらい状況のなか、決算を手掛かりとした主力処に資金がシフトしやすいだろう。また、リスク回避的にREITにシフトしやすい面もあろう。
《KO》
提供:フィスコ