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【経済】日本の「双子の赤字」転落の可能性


日本の財政赤字は、債務残高が国内総生産(GDP)の2倍以上を記録し続けていることで象徴されるように、先進国中最悪の水準にある。


2013年度の経常黒字は、過去最小の7899億円を記録しており、少子高齢化を受けた労働人口の減少傾向、原発の稼動停止を受けた貿易赤字の慢性化により、経常赤字国に転落する可能性が高まっている。


外国為替市場では、欧米の金融危機や地政学的リスクが警戒される局面では、「リスク回避」の円買いとなるが、背景には、日本が経常黒字国であり、世界最大規模の対外資産を抱えていることにある。


しかしながら、日本が経常赤字と財政赤字という「双子の赤字」を抱えるようになれば、アベノミクスが想定する「良い円安」ではなく、「悪い円安」を引き起こすことなる。

《MY》

 提供:フィスコ

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