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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2014年5月9日

 今週の日経平均終値は14199円59銭、前週末比257円92銭安でした。

 売り方の買い戻し以外、なかなか腰の座った買いが入ってこない株式市場。昨今のチャートが示すように、出来高少なく、上値も切り下げ傾向にあります。かろうじて下値は1万4000円前後でブロック(阻止)されていますが、上値切り下がりという反発力の鈍さを示すこのチャートは、レンジの一段の切り下がりか、なべ底形成か、どちらかのパターンが濃厚であることを示唆しています。前者は値幅調整、後者は日柄調整、いずれにしてももう少し日柄をかけないと調整が完了しない様子だけは見て取れるでしょう。日米ともにファンダメンタルズが下向きではないため、水準をどんどん切り下げて行くといったことはありませんが、売り買いともに決定的な材料がないため、今は短期資金や仮需など、需給上の整理局面にあると考えられます。仮にあと1カ月、日経平均がこのレンジ辺りでもみ合うとしたら、チャートの形状や各移動平均線の絡みなどから、下値のこなれたきれいなチャートの形に変わってくることになるでしょう。つまり上昇転換しやすいチャートの形状ということです。こればかりは今後の推移を見守る必要がありますが、レンジを大きく切り下げなければ、そう遠くない将来に転換のチャンスが訪れる可能性も秘めています。(ストック・データバンク 編集部)

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