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【経済】プーチン大統領の姿勢が急激に軟化


 ウクライナ情勢で強硬姿勢を撮り続けていたロシアのプーチン大統領の姿勢がここにきて大きく変化した。・ウクライナ大統領選挙実施への支持表明・ウクライナ国境からの部隊の撤収・親ロシア派の住民投票の延期・現政権と親ロシア派の円卓会議実施の支持・欧州安保協力機構議長国スイスのブルカルテル大統領と危機脱出を目指す「ロードマップ」承認
 ざっと挙げただけでもこれだけのことを表明しており、少し前の強硬姿勢からは考えられなかったほど姿勢が軟化した。これ以上ウクライナの混乱が拡大し内戦状態になると、ロシアも経済的に大きな損失を被ることから損得を天秤にかけて方向転換したものと思われるが、あまりにも急な逆方向への転換に、米国と裏でなんらかの取引が決着したのではないかと勘ぐってしまう。
 ともあれ、ウクライナの親ロシア派はプーチン大統領の後ろ盾なくして、交戦状態を継続し、あるいは分離独立を果たすのは不可能だから、事態が泥沼の内戦状態に突入するのは回避されそうだ。
 市場ではウクライナ情勢を警戒して株安・安全資産への逃避が起きていたが、ロシアの明確な方向転換により、過度な警戒は必要なくなる可能性が見えてきた。
《YU》

 提供:フィスコ

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