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【材料】レナウン---SBU組織の構築と海外ライセンスビジネスの拡大で黒字化目指す


レナウン<3606>は、1902年創業の老舗アパレルメーカー。「ダーバン」「アクアスキュータム」「アーノルドパーマータイムレス」といったブランドを展開している。2010年に中国の繊維大手である山東如意科技集団と資本業務提携した。

11日、2014年2月期決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比0.4%減の758.63億円、営業損失が1.46億円(前期は5.13億円の赤字)、経常利益が2.61億円(同3.14億円の赤字)、純損失が1.64億円(同4.83億円の黒字)となった。

売上高、営業損益では、GMS(総合スーパー)やショッピングセンター向け販売、百貨店での高額衣料の販売が好調だった一方、子会社の肌着・靴下、バッグなどの販売が苦戦した。また、冬季には大雪などの天候要因で販売が減少し、期初の計画を下回った。経常損益は持分法投資損益の改善で黒字となったが、純損益では投資有価証券評価損として2.77億円の特別損失を計上したことが響いた。

2014年2月期を初年度とする中期経営計画では、最終年度である2016年2月期に営業利益15.00億円の達成を目標に掲げている。今後は、SBU(顧客ニーズを捉えて戦略的に施策を実行していく)組織によって、直営店事業及びEコマース事業の拡大によって、先ずは国内での成長を計る。

2015年2月期の業績予想は、売上高が前期比2.5%減の740.00億円、営業利益が7.00億円(黒字転換)、経常利益が同3.8倍の10.00億円、純利益が6.00億円(黒字転換)を見込んでいる。消費増税による消費マインドの低下などで上期は厳しい環境を想定しているが、下期からの売上回復と経費節減効果により、通期での黒字確保を目指す。

《FA》

 提供:フィスコ

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