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【市況】【↑】日経平均 大引け|米株高で薄商いの中を小反発、上値は重い(4月30日)


日経平均株価
始値  14393.51
高値  14421.22(09:10)
安値  14275.69(13:00)
大引け 14304.11(前日比 +15.88 、 +0.11% )

売買高  20億1962万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9094億円 (東証1部概算)


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■本日のポイント

 1.日経平均は小反発
 2.米株高を追い風に上昇も、追加緩和見送りで上値は重い
 3.陸運業、医薬品、電気・ガス業などディフェンシブ株が買われる
 4.ゴム製品、非鉄金属、鉄鋼など景気敏感株が安い
 5.売買代金は12日連続で節目の2兆円を下回る


■東京市場概況

 前日の米国市場では、メルクなどの好決算を受け、堅調な企業業績を評価する買いが向かい、ダウは86ドル高と続伸。

 祭日明けの東京市場では、日経平均は15円高と小反発した。

 米株高、円高一服を受けて買いが先行。寄り付き後ほどなくして132円高まで上昇したものの、買い一巡後は上値の重い推移となった。

 好決算や業績上方修正を手掛かりとした個別物色が相場を下支えする一方、日銀の追加緩和見送りが重石となった。今晩の米国GDP、1日未明のFOMC結果発表を控えて様子見気分も強く、後場中盤以降は膠着色が強まった。

 投資家のリスク回避姿勢を背景に、JR東海 <9022> などの陸運業、アステラス <4503> など医薬品、東ガス <9531> など電気・ガス業、キッコマン <2801> といった食料品などディフェンシブ色の強い銘柄が買われた。

 一方、洋ゴム <5105> などゴム製品、リョービ <5851> など非鉄金属、東京製鉄 <5423> といった鉄鋼など景気敏感株の下落が目立った。

 ゴールデンウイーク入りとあって市場参加者の層は薄く、売買代金は12日連続での2兆円割れと低調だった。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)医薬品、(4)電気・ガス業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)その他金融業、(3)ゴム製品、(4)海運業、(5)サービス業。

 個別材料では、1-3月経常が51%増益で着地したガンホー <3765> [JQ]、今期経常4%増と2期連続最高益で1円増配見通しのタダノ <6395> 、今期経常30%増益と5円増配を見込む東芝テック <6588> 、今期経常2.1倍増益見通しの富士通コン <6719> [東証2]、太陽光発電関連など新規・成長分野事業への参入を発表したウインテスト <6721> [東証M]、前期経常を16%上方修正し、配当も3円増額した丸文 <7537> 、今期税引き前は8%増益見通しの京セラ <6971> などが上昇。

 一方、ゴールドマン証が目標株価を1100円→840円に減額したJディスプレ <6740> 、前期経常を12%下方修正した遠藤照明 <6932> などが安い。このほか、麻生金融相が貸金業者の金利規制について「直ちに改定する気はない」と発言したことが嫌気されて、アイフル <8515> やアコム <8572> 、アプラス <8589> といった消費者金融株が軒並み安となった。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)AGS <3648> 、(2)牧野フ <6135> 、(3)エンプラス <6961> 、(4)安田倉 <9324> 、(5)東芝テック <6588> 、(6)タダノ <6395> 、(7)アルプス <6770> 、(8)新家工 <7305> 、(9)西部ガス <9536> 、(10)ワッツ <2735> 。

 値下がり率上位10傑は(1)日本トリム <6788> 、(2)アイフル <8515> 、(3)アコム <8572> 、(4)アプラス <8589> 、(5)中電工 <1941> 、(6)東洋 <8614> 、(7)トクヤマ <4043> 、(8)ディップ <2379> 、(9)JVCケンウ <6632> 、(10)オリコ <8585> 。

【大引け】

 日経平均は前日比15.88円(0.11%)高の1万4304.11円。TOPIXは前日比1.70(0.15%)高の1162.44。出来高は概算で20億1962万株。値上がり銘柄数は753、値下がり銘柄数は919となった。日経ジャスダック平均は1954.08円(8.86円安)。

[2014年4月30日]
(「株探」編集部)

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