【市況】【↑】日経平均 大引け|追加緩和期待を支えに小反発も、薄商い続く(4月25日)
日経平均株価
始値 14369.72
高値 14554.32(10:13)
安値 14327.60(09:11)
大引け 14429.26(前日比 +24.27 、 +0.17% )
売買高 20億5452万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7578億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は追加金融緩和期待を支えに小反発
2.TPP大筋合意見送りで続落して始まる
3.先物主導で一時は1万4500円台を回復
4.翌週に重要イベント目白押しで警戒感
5.GW前とあって薄商い。売買代金は10日連続で2兆円割れ
■東京市場概況
前日の米国市場では、強弱交錯する企業決算を受けて方向感は乏しく、ダウは12年4ヵ月ぶりの前日比変わらずとなった。
東京市場では、日経平均は24円高と小反発した。日米TPP協議の大筋合意見送りが失望され、続落して始まったものの、売り一巡後は先物主導で上げ幅を広げ、一時は1万4500円台を回復する場面もあった。
消費者物価が市場予想を下回ったことで、日銀の追加金融緩和期待が持続したことも相場を支えた。
ただ、企業決算発表の本格化に加え、翌週に日銀金融政策決定会合やFOMC、米GDP、米雇用統計といった重要イベントがひしめいており、警戒感から積極的な買い手は乏しい。また、GW前の週末とあってポジション調整売りに上値を抑えられる結果となった。
出来高は7日ぶりに20億株台に乗せたものの、売買代金は10日連続の2兆円割れと低水準が続く。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)その他金融業、(3)医薬品、(4)ゴム製品、(5)小売業。一方、下落した5業種は(1)不動産業、(2)証券商品先物、(3)精密機器、(4)化学、(5)空運業。
個別材料では、ヤフーとの資本業務提携を発表したブックオフ <3313> 、東証1部に市場変更するPビッツ <3831> [東証M]、コスト10分の1のiPS細胞培養法を開発した日産化 <4021> 、今期は経常12%増益見通しの日立化 <4217> 、前期最終最高益予想を上乗せしたDAC <4281> [JQ]、上期経常が2倍増益で着地したサイバー <4751> [東証M]、今期経常7%増益と3円増配を見込む日立金 <5486> 、前期経常が上振れ着地し、今期は6%増益見通しの富士電機 <6504> 、前期経常が3.0倍増益で着地し、1.14%上限に自社株買いを実施するカブコム <8703> などが上昇。
一方、米子会社工場の改善費用30億円を見込むテルモ <4543> 、今期税引き前は15%増益予想ながら、コンセンサスには届かなかったオムロン <6645> 、今期最終23%減益見通しの日本トリム <6788> 、今期経常31%減益を見込む日車両 <7102> などが安い。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)富士機工 <7260> 、(2)ブックオフ <3313> 、(3)ジョイ本田 <3191> 、(4)アイフル <8515> 、(5)カブコム <8703> 、(6)日立金 <5486> 、(7)日ガス <8174> 、(8)アデランス <8170> 、(9)JCRファ <4552> 、(10)。太平洋工 <7250>
値下がり率上位10傑は(1)日本トリム <6788> 、(2)ボルテージ <3639> 、(3)洋機械 <6210> 、(4)ヤーマン <6630> 、(5)日車両 <7102> 、(6)ザッパラス <3770> 、(7)だいこう <8692> 、(8)オムロン <6645> 、(9)OBC <4733> 、(10)トーエル <3361> 。
【大引け】
日経平均は前日比24.27円(0.17%)高の1万4429.26円。TOPIXは前日比5.09(0.44%)高の1169.99。出来高は概算で20億5452万株。値上がり銘柄数は1202、値下がり銘柄数は474となった。日経ジャスダック平均は1973.96円(0.05円安)。
[2014年4月25日]
(「株探」編集部)