【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ　14,300円～14,500円。

　本日の東京株式市場は、売り買い拮抗から変わらず水準での取引開始となり、その後は上値の重い相場展開となるだろう。

　米国株式市場は、アップルやキャタピラ決算発表を好感しながらも、週間新規失業保険申請数の結果や、ゼネラル・モーターズの決算内容が足枷となり、ダウ平均はプラス圏に浮上出来ず、その影響からシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ（日中比）僅かに10円安（円建て）と、小幅下落に留まっていることから、東京市場も朝方は売り買い均衡となり、シカゴの清算値である14,410円前後での取引開始が予想される。

　一巡後は、シカゴ２４時間取引システム（ＧＬＯＢＥＸ）の米株価指数先物や、アジア市場、そして為替市場の推移を注視しての売買となりそうだが、TPP合意先送りによる失望は、昨日の下落で織り込まれた可能性が高いだけに、昨日の大引け後に決算発表をしたキヤノン（今期税引き前を3％上方修正）など、主力企業の好決算が素直に好感されれば、マーケットの下値は底堅く推移る公算だ。

　ただ、本日もホンダ、ヤフー、コマツ、ファナックなど、注目企業の決算発表が控える中、内容を見極めたい参加者も多く、また、週末特有のポジション整理を考えると、積極的な上値追いの動きは限定的となりそうなことから、14,500円台突破は難しいと推測される。

　個別では、昨日の大引け後に決算発表した、ロンシール（4224・東証2）【前期経常利益を25期ぶり最高益に48％上方修正】・日立建機（6305・東証1）【今期経常利益は40％増益、10円増配】・オムロン（6645・東証1）【今期経常利益は15％増で8期ぶり最高益、前期配当3円増額・今期10円増配】・　KIHD（6747・東証2）【今期経常利益を55％増益・24期ぶり最高益に32％上方修正】・日立ハイテク（8036・東証1）【今期経常利益は13％増益、前期配当10円増額・今期30円継続】・などに注目が集まりそうだ。

　本日の予想レンジ　14,300円～14,500円。（ストック・データバンク　編集部）