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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):電産コパル電、ゼンリン、クラリオン、日無線

■日本電産コパル電子 <6883> 819円  +89 (+12.2%)   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 電産コパル電 <6883> が急反騰。22日、日電産 <6594> が株式交換により同社と電産リード <6833> [東証2]を10月1日付で完全子会社化すると発表したことが買い材料。同社株1株に対して日電産株0.138株を割り当てる。いずれも9月26日付で上場廃止の見通し。また同日、同社は決算を発表。14年3月期の連結経常利益は前の期比51.2%増の54.7億円と従来予想を5.3%上振れて着地。続く15年3月期は前期比0.4%増の55億円と微増ながら、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は新製品開発や販促強化、現地調達の拡大、内製化などの事業構造改革を推し進め、増益確保を目指す。業績堅調に伴い、前期の年間配当を16円→17円(前の期は14円)に増額し、今期も前期比1円増の18円に増配する方針とした。

■ゼンリン <9474> 1,098円  +84 (+8.3%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 22日、ゼンリン <9474> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円→36.6億円(前々期は50.7億円)に18.1%上方修正したことが買い材料。国内外の景気回復や消費税増税を控えた国内新車販売の増加などにより、GIS関連や国内カーナビゲーション用データの売上が堅調に推移したことが寄与した。

■クラリオン <6796> 199円  +12 (+6.4%)   本日終値
 22日、クラリオン <6796> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→44億円に46.7%上方修正。一転して32.3%増益見通しとなったことが買い材料。原価低減やコスト削減に加え、好採算製品の販売が伸びたことが利益を押し上げた。

■日本無線 <6751> 402円  +21 (+5.5%)   本日終値
 22日、日無線 <6751> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の56億円→77億円(前々期は43億円)に37.5%上方修正したことが買い材料。ソリューション・特機事業が好調に推移し、年度末にかけて売上が急増したことなどが利益を押し上げた。

■キヤノンMJ <8060> 1,496円  +78 (+5.5%)   本日終値
 22日、キヤノンMJ <8060> が決算を発表。14年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比17倍の93.6億円に急拡大して着地したことが買い材料。ビジネスソリューション部門で複合機などの販売が伸び、収益を牽引した。レンズ交換式デジタルカメラが好調だったイメージングシステム部門が黒字化したことも増益に貢献した。第1四半期だけで通期計画(199億円)に対する進捗率が47.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■三井金属 <5706> 258円  +11 (+4.5%)   本日終値
 22日、三井金 <5706> が14年3月期の連結営業利益を従来予想の223億円→257億円に15%上方修正。増益率が34.%増→55.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。金属・資源、電子材料、素材関連といった各セグメントが総じて好調に推移したことが寄与した。なお、銅鉱床開発プロジェクトに係る減損損失約136 億円を計上し、最終利益を141億円→36億円に74.5%下方修正したが、特に売り材料視はされなかった。業績修正を受けて、野村証券では22日付のリポートで営業利益の増額は実態面での上方修正でありポジティブに評価できると報告。

■西松屋チェーン <7545> 751円  +18 (+2.5%)   本日終値
 22日、西松屋チェ <7545> が月次売上高(20日締め)を発表。4月の既存店売上高が前年同月比12.1%増と2ヵ月連続でプラスとなったことが買い材料視された。2ケタ増収は12年11月以来、17ヵ月ぶり。消費増税の駆け込み需要で3月末までに大型育児用品、衛生雑貨などが売上を大きく伸ばしたうえ、衣料品も期間を通じて好調に推移した。

■日本農薬 <4997> 1,357円  -92 (-6.4%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 SMBC日興証券が22日付で日農薬 <4997> の投資判断を「1→2」に引き下げ、目標株価を1550円→1450円に減額したことが嫌気された。会社側は22日、14年9月期上期・通期計画を上方修正。これを受けリポートでは、園芸殺虫剤「フェニックス」の拡販により15年9月期以降も増益は続くものの、増益率の鈍化は不可避と報告。また、株価が過去1年で70%程度上昇した水準にあることなどを鑑みれば、上方修正発表で当面の材料は出尽くしたと判断している。同証券では、14年9月期の連結営業利益を従来予想の100億円→91億円(会社計画は89億円)、15年9月期は115億円→105億円、16年9月期は127億円→120億円に下方修正した。

■石井表記 <6336> 761円  +100 (+15.1%) ストップ高    本日終値
 14日、石井表記 <6336> [東証2]が、岩手大学などと全固体型セラミックス二次電池をインクジェット製法を用いて世界で初めて開発したと発表したことが引き続き買い材料視された。全固体型セラミックス二次電池は、従来の二次電池の欠点である電解液の液漏れや異常加熱、発火爆発の危険性を回避できる画期的な蓄電素子。従来はシートを積層した後、焼成工程を経て作成していたが、今回、塗布方式非接触型成膜技術で量産性にも優れるインクジェット製法よる製造に成功した。

■日本電産リード <6833> 1,438円  +123 (+9.4%)   本日終値
 電産リード <6833> [東証2]が続急伸。22日、日電産 <6594> が株式交換により同社と電産コパル電 <6883> を10月1日付で完全子会社化すると発表したことが買い材料。同社株1株に対して日電産株0.243株を割り当てる。いずれも9月26日付で上場廃止の見通し。また同日、同社は決算を発表。14年3月期の連結経常利益は前の期比7.7%増の24.8億円になり、従来予想の微減益予想から一転して増益で着地。続く15年3月期も前期比12.6%増の28億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期もスマートフォンやタブレット用メイン基板向け検査装置の好調などで7.6%増収を見込む。

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