【経済】BASFやENI、BPなど欧州企業がロシア制裁に難色、「ウクライナのために死ねない」
欧州連合(EU)がロシアに対する厳しい追加制裁を検討する中、欧州では企業の間で危機感がじわりと高まっている。
ロシアと米国、EU、ウクライナはきょう17日にジュネーブで会談する運びだが、この会合で実りのある解決策が出てくる可能性は低い。
その場合、EUは来週にもロシアへの追加経済制裁を協議する運びだが、EUの高官は「(ロシアへの追加制裁で)EU加盟国が結束することはない。また、EUがウクライナのために死を選ぶこともない」と述べたと報じられている。
これは英フィナンシャル・タイムス(電子版、16日付)が報じたもので、ドイツの化学大手BASFやイタリアのエネルギー大手ENI、英石油メジャーのBPなどがそろって追加制裁に難色を示している。
ENIはEUがロシアのガズプロムからガス需要の3割を輸入している点を指摘し、モスクワに制裁を課す立場ではないと警告。また、ロシアの石油大手ロスネフチに20%出資しているBPも英国の政治家に制裁に伴うリスクを積極的に呼びかけているようだ。
《RS》
提供:フィスコ