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【経済】ホテル業界などと「アニメ」の提携広がる


日々競争が激化しているホテル業界で「アニメ」と提携するところが増えているという。
東京池袋の「ホテルメトロポリタン」では2012年10月31日までの期間限定だった「Suicaのペンギンルーム」を、好評だったためプラン内容を充実させてSeason2として開設。また当初は1室のみだったが、ワンランク上の「プレミアムSuicaのペンギンルーム」を客室最上階(24階)メトロポリタンフロアに登場させた。
東京墨田区の「ロッテシティホテル錦糸町」では「コアラのマーチルーム」がホテルのオープンとともに6室誕生。客室でしか見られない隠れコアラもいる。
東京台場の「ホテルグランパシフィック LE DAIBA」では「キャプテンハーロック」のコンセプトルームが好評で期間を延長して予約を受け付けている他、「機動戦士ガンダム」「銀河鉄道999」のコンセプトルームなど次々開設している。
山梨県富士吉田市の「ハイランドリゾート&スパ」には内装が異なる7室の「トーマスルーム」に加え、日本初の「ヱヴァンゲリヲン:ルーム」や「リサとガスパールルーム」もある。
大阪の「ホテルグランヴィア大阪」は「ICOCA(イコちゃん)ルーム」を開設し、通常の客室より3000円ほど高いが、繁忙期の客室稼働率は7~8割という人気ぶりという。
同じく大阪の「帝国ホテル大阪」では「スヌーピールーム」を開設し、年間400室以上の予約が入っている。
長崎県ハウステンボス内にある「ホテルアムステルダム」には「ワンピースルーム」と「ミッフィールーム」がある。
どの部屋も内装や限定アメニティグッズ、なかには食事に至るまでこだわったものもあり、そこに宿泊しなければ味わえないそれぞれのキャラクターの世界観を満喫できるものとなっている。
最近では、コンビニやカラオケなどでも「アニメ」と提携しているところが多い。日本のアニメ市場は年間1兆円規模ともいわれており、子供だけでなく、大人のコアなファンも多いため、「アニメ」の魅力で他社との差別化を図ることで、どの業界も業績アップを目論んでいるとみられる。

《YU》

 提供:フィスコ

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