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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニフティ、塩野義、住友商、LIXILグ

■ニフティ <3828> 1,444円  +300 (+26.2%) ストップ高    本日終値
 ニフティ <3828> [東証2]が300円ストップ高の1444円。朝日新聞が10日付で「富士通が、インターネット接続サービス(プロバイダー)の子会社『ニフティ』を売却する手続きに入ったことが分かった」と報じたことが買い材料視された。報道によると、富士通 <6702> は会員減少により業績が低迷する個人向けサービスから撤退し、企業向けのITシステム事業に資源を振り向ける。すでに国内の投資ファンドなどに打診を始めており、近く売却先の選定方式を決めるという。報道を受けて、売却価格に対する思惑に加え、買収後の経営改革による企業価値の向上などを期待する買いが殺到した。「選択と集中」への評価や保有株の売却益などに対する期待から富士通も5日ぶりに反発。

■塩野義製薬 <4507> 1,798円  +24 (+1.4%)   本日終値
 塩野義 <4507> が4日ぶりに反発。日経新聞が10日付で「塩野義製薬は今年秋までに、ダニが原因となるアレルギー性鼻炎の治療薬について厚生労働省に製造販売承認を申請する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「体内で免疫をつくって症状を緩和させたり完全に治したりできる国内初の免疫療法薬となる見通し。早ければ来年にも承認を取得、発売したい考えだ」という。鼻炎向け免疫療法薬は国内でも年間数100億円規模の市場があるとされ、承認取得による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■住友商事 <8053> 1,288円  +16 (+1.3%)   本日終値
 住友商 <8053> が5日ぶりに反発。日刊工業新聞が10日付で「住友商事は農薬販売子会社を通じ、独化学・製薬大手のバイエルグループから大豆栽培向け殺菌剤に関する製造や販売などの事業権を買収した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「住商は同殺菌剤の海外販売権を持ち、南米や東南アジアで販売してきたが、より機動的な製造・販売戦略を進めるため、事業権を取得することにした」という。既存販売地域での拡販に加え、2-3年後をめどに市場規模の大きいブラジルでも販売を始める計画で将来的な、業績への寄与を期待した買いが向かった。

■LIXILグループ <5938> 2,675円  +14 (+0.5%)   本日終値
 LIXILグ <5938> が5日ぶりに反発。日経新聞が10日付で「LIXILグループの2014年3月期は、連結経常利益が前の期に比べ38%増の730億円程度と従来予想を約15億円上回ったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「住宅着工の増加を背景に建材が好調。消費増税前の駆け込み需要もあり高価格帯の水回り製品を中心にリフォーム向けの販売が伸びた」という。07年3月期以来、7期ぶりに過去最高を更新を見込みで5月7日予定の14年3月期決算発表を控え、好調な決算を期待した買いが向かった。

■サンフロンティア不動産 <8934> 1,179円  -117 (-9.0%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 9日、サンフロ不 <8934> が560株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う80万株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約15%およぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は16日から21日までのいずれかの日に決定。最大で約86億7500万円の調達資金は、全額を15年3月期末までにリプランニング事業における物件取得資金に充てる。

■サイゼリヤ <7581> 1,156円  -47 (-3.9%)   本日終値
 9日、サイゼリヤ <7581> が決算を発表。14年8月期第2四半期累計(13年9月-14年2月)の連結経常利益は前年同期比58.7%減の16.7億円に大きく落ち込み、従来予想の32億円を下回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の89.7億円→62億円(前期は84.5億円)に下方修正し、一転して26.6%減益見通しとなったことが売り材料。台湾、香港などの海外子会社4社を連結対象に加えたことにより売上高は伸びるものの、円安による原材料費やエネルギー費の増加が響く。

■アートSHD <3663> 415円  +80 (+23.9%) ストップ高    本日終値
 10日昼、アートSHD <3663> [東証2]が、ソフトバンクモバイルの電子書籍サービス「スマートブックストア」に子会社セルシスが提供する電子書籍ビューア「BS Reader for Browser」が採用されたと発表したことが買い材料。「BS Reader for Browser」は、HTML5技術を利用したWEB ブラウザ上で動作する電子書籍ビューアで、マルチデバイスに対応する。従来の画面サイズに合わせて一コマずつ見せるだけでなく、原作のイメージを忠実に再現するページビューなど、デバイスに合わせて最適な表示方法を選択できる。3大キャリアの一角の電子書籍サービスに採用されたことで、同ビューアの普及加速と業績貢献に期待する買いが殺到した。

■魚喜 <2683> 546円  +80 (+17.2%) ストップ高    本日終値
 7日、魚喜 <2683> [東証2]が10年以降中止していた株主優待制度を再開すると発表したことが引き続き買い材料視された。毎年8月31日現在で1単元(100株)以上保有する株主を対象に、5000円相当の塩数の子セットを贈呈する。

■Minori <3822> 1,015円  +24 (+2.4%)   本日終値
 9日、Minori <3822> [JQ] が14年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.1億円→8.1億円に14.1%上方修正。増益率が7.9%増→23.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。システム運用管理など低採算案件の削減で売上が計画を下回ったものの、ソフトウエア開発の好調や経費削減が利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を32円→34円(前々期は32円)に増額修正した。

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