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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本通信、ユニオンツル、大日本住友、第一三共

■日本通信 <9424> 445円  +80 (+21.9%) ストップ高    本日終値
 日本通信 <9424> [JQ]が急反騰。日経新聞が5日付で4日にイオン <8267> が発売した格安のスマートフォンが、「3日までに3割の店舗で予約分が完売した」と出足好調を伝えたことが買い材料視された。端末代と定額ネット接続、通話基本料の合計で月2980円(税抜き)と大手携帯電話会社の半額以下の価格設定が受け、月内にも第1弾の全8000台が売り切れる見通しという。イオンの格安スマホに通信サービスを提供する同社にユーザー拡大によるメリット享受を期待する買いが殺到した。

■ユニオンツール <6278> 2,474円  +101 (+4.3%)   本日終値  東証1部 上昇率6位
 4日、ユニオンツル <6278> が決算を発表。14年11月期第1四半期(13年12月-14年2月)の連結経常利益が前年同期比24.8%増の6.8億円に伸びたことが買い材料。主力のPCBドリルが中国内需向けスマートフォンや自動車関連製品向けの需要の取り込みや、高付加価値の新製品投入により好調だったうえ、円安効果もあって13.1%増収を確保したことが寄与した。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の2.52%にあたる50万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも買いに拍車を掛けた。買い付け期間は7日から9月30日まで。

■大日本住友製薬 <4506> 1,706円  +57 (+3.5%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 4日、大日本住友 <4506> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の340億円→410億円(前々期は245億円)に20.6%上方修正したことが買い材料。北米で抗精神病薬「ラツーダ」、不眠症治療薬「ルネスタ」の販売が好調だったほか、研究開発費の計上が15年3月期以降にずれ込んだため、経費負担の軽減も寄与した。

■第一三共 <4568> 1,813円  +58 (+3.3%)   本日終値
 7日朝、第一三共 <4568> が子会社ランバクシー・ラボラトリーズが、インドのサン・ファーマシューティカル・インダストリーズと合併することで合意と発表したことが買い材料視された。発表によると、ランバクシー株式1に対し、サン・ファーマ株式0.8の株式交換により、サン・ファーマがランバクシーを吸収合併する。同社はランバクシーの株式の約63.4%を保有しており、今回の合併により、サン・ファーマの株式のうち約9%を取得し、取締役1名を派遣する権利を得る。合併後、サン・ファーマは世界第5位のジェネリック企業となり、インド市場では最大の製薬企業となるとしており、サン・ファーマとのパートナーシップを好感した買いが向かった。

■吉野家ホールディングス <9861> 1,332円  +34 (+2.6%)   本日終値
 4日、吉野家HD <9861> が14年2月期の連結経常利益を従来予想の22億円→32.7億円に48.6%上方修正。従来の10.6%減益予想から一転して32.9%増益見通しとなったことが買い材料。「牛すき鍋膳」など新商品効果で売上が計画を上回ったことが寄与した。人件費など経費抑制に加え、受取配当金と持分法投資利益の増加も利益を押し上げた。

■大林組 <1802> 627円  +11 (+1.8%)   本日終値
 大林組 <1802> が4日続伸、日経新聞が5日付で「大林組は風力、バイオマス発電に参入する。風力発電は2015年度に秋田県沿岸で陸上風力設備を建設し、売電する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「参入済みのメガソーラー(大規模太陽光発電所)も拡大する計画で、再生可能エネルギー分野に16年度まで3年間に約200億円を投じる」という。20年代には再生エネ事業の売り上げを150億円にする計画で、将来的な安定収益源の確保に期待した買いが向かった。

■トーセイ <8923> 674円  -63 (-8.6%)   本日終値  東証1部 下落率2位
 4日に決算を発表。「12-2月期(1Q)税引き前は1%増益も対通期進捗は過去平均を下回る」が嫌気された。
 トーセイ <8923> が4月4日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。14年11月期第1四半期(13年12月-14年2月)の連結税引き前利益は前年同期比1.3%増の14.2億円となり、通期計画の38億円に対する進捗率は37.6%に達したものの、5年平均の88.6%を下回った。
  ⇒⇒トーセイの詳しい業績推移表を見る

■ジェイアイエヌ <3046> 2,843円  -119 (-4.0%)   本日終値
 4日、JIN <3046> が月次売上動向を発表。3月の既存店売上高は前年同月比1.9%減となったことが嫌気された。消費増税までの駆け込み需要や花粉症シーズンであることから花粉症対策メガネの販売が好調で全店ベースでは同23.2%増となったものの、既存店は依然として厳しい状況のようだ。

■ディー・ディー・エス <3782> 880円  +150 (+20.6%) ストップ高    本日終値
 3月31日、ディディエ <3782> [東証M]がジシステム <9758> [JQ]とセキュリティ分野で業務提携すると発表したことが引き続き買い材料視された。ジャパンシステムの主要製品の一つであるセキュリティ認証ソリューション「ARCACLAVIS」シリーズと、同社のハイブリッド指紋認証「SDK」を組み合わせることで、市場拡大を図る。

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