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【市況】【↑】日経平均 大引け|米景気回復期待・円安で大幅続伸、1万5000円回復(4月3日)


日経平均株価
始値  15009.18
高値  15164.39(12:52)
安値  14976.36(09:01)
大引け 15071.88(前日比 +125.56 、 +0.84% )

売買高  20億6966万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8714億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅に続伸、終値で1万5000円台を回復
 2.米景気の回復期待、円安進行で買いが優勢
 3.TOPIXは9日続伸。高値警戒感が上値を抑える
 4.今晩のECB理事会、明晩の米雇用統計を控えて、模様眺め気分も
 5.売買代金は3月18日以来、11日ぶりに2兆円割れ


■東京市場概況

 前日の米国市場では、ADP雇用統計が好感されダウは40ドル高と4日続伸した。一時は13年12月31日に付けた終値の過去最高値を上回る場面もみられた。

 東京市場では、日経平均は125円高と大幅に続伸し、終値で3月11日以来、およそ1ヵ月ぶりに1万5000円の大台を回復した。

 景気回復期待を背景にした米株上昇、1ドル=104円台への円安進行が好感され、シチズンHD <7762> などの精密機器、ブリヂストン <5108> などゴム製品といった輸出関連株を中心に買いが優勢となった。

 先物の仕掛け的な買いも現物買いを誘発。為替が1ドル=104円台へと下げ足を速める中、日経平均は上げ幅を一時218円高まで広げた。

 ただ、3月17日からの上昇幅が前日までで668円に達する一方、TOPIXも本日で9日続伸となり、目先の高値警戒感が台頭。利益確定売りが重石となり、引けにかけて上げ幅を縮める展開となった。また、今晩のECB理事会や明晩の米雇用統計発表を控え、模様眺め気分も強く、売買代金は3月18日以来、11日ぶりの2兆円割れとなった。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)精密機器、(3)食料品、(4)パルプ・紙、(5)保険業。一方、下落した4業種は(1)鉄鋼、(2)金属製品、(3)電気・ガス業、(4)その他製品。

 個別材料では、東証1部に指定替えとなるサンヨーH <1420> [東証2]、ソニーが24%強保有の筆頭株主となったエニグモ <3665> [東証M]、シンガポール社とのライセンス契約延長を発表したテルモ <4543> 、ゴールドマンS証が新規に「買い」としたホシザキ <6465> 、ドコモのLTE基地局の拡大報道を受けて特需が期待されたアルチザ <6778> [東証M]、高効率LEDの新製法を共同開発したと報じられた丸文 <7537> 、今期営業益は1割増の模様と報じられた日鉄住金物 <9810> 、3月の国内ユニクロ既存店売上高が0.6%増と5ヵ月連続のプラスとなったファストリ <9983> などが上昇。

 一方、株主優待を廃止したスリープロ <2375> [東証M]、前期経常を28%下方修正したシグマクシス <6088> [東証M]などが安い。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レシップHD <7213> 、(2)あみやき <2753> 、(3)宮越HD <6620> 、(4)電気興 <6706> 、(5)COTA <4923> 、(6)新日無 <6911> 、(7)日本空調 <4658> 、(8)丸文 <7537> 、(9)TOA <6809> 、(10)大同工 <6373> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ダイコク電 <6430> 、(2)レオン <6272> 、(3)太平電 <1968> 、(4)ブレインP <3655> 、(5)Vテク <7717> 、(6)キャリアデザ <2410> 、(7)エスエムエス <2175> 、(8)西尾レント <9699> 、(9)神戸物産 <3038> 、(10)アドヴァン <7463> 。

【大引け】

 日経平均は前日比125.56円(0.84%)高の1万5071.88円。TOPIXは前日比5.41(0.45%)高の1216.77。出来高は概算で20億6966万株。値上がり銘柄数は969、値下がり銘柄数は684となった。日経ジャスダック平均は2024.29円(1.02円高)。

[2014年4月3日]
(「株探」編集部)

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