【市況】【↑】日経平均 大引け｜米株高・円安を好感し大幅反発、一時1万5000円回復(4月2日)

日経平均株価
始値　　14897.88
高値　　15069.61(12:37)
安値　　14893.17(09:16)
大引け　14946.32(前日比 +154.33 、 +1.04％ )

売買高　　25億1849万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆2963億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は大幅反発、一時1万5000円を回復
　２．米株高、円安を好感。海外勢の買い戻しも入る
　３．不動産や銀行など脱デフレ関連の内需株が上げる
　４．機械、自動車など輸出株も買われる
　５．1万5000円を一旦回復で、利益確定売りも。終盤、上げ幅を縮小


■東京市場概況

　前日の米国市場では、中国製造業PMIや米ISM製造業指数の改善が好感され、ダウは74ドル高と3日続伸し、3ヵ月ぶりの高値水準となった。

　東京市場では、日経平均は154円高と大幅反発した。

　3ヵ月ぶりの高値を付けた米株式市場、1ドル＝103円台後半の円安水準を追い風に、買いが先行した。米中の景気減速懸念が後退したことで、ＮＴＮ <6472> などの機械、三菱自 <7211> などの輸送用機器といった輸出関連株が上昇。

　また、朝方発表された「企業の物価見通し」が日銀の目標を下回ったことで、追加緩和への期待が高まり、大京 <8840> などの不動産業、三井住友ＦＧ <8316> といった銀行業、野村 <8604> をはじめとする証券商品先物など、内需系の脱デフレ関連株の上昇も目立った。

　外部環境の落ち着きを背景に、外国人投資家の買い戻しも入り、日経平均は上げ幅を一時277円高まで拡大。3月12日以来、3週間ぶりに1万5000円台を回復する場面もあったが、目先の目標達成感から利食い売りも膨らみ、終盤は上げ幅を縮める展開となった。

　東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)その他金融業、(3)証券商品先物、(4)海運業、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)電気・ガス業、(3)空運業、(4)倉庫運輸関連、(5)食料品。

　個別材料では、東証1部に指定替えとなる東ハウス <1873> [東証２]、今期経常を一転して27％増益に上方修正したＭ＆Ａキャピ <6080> [東証Ｍ]、ビフィズス菌とアミノ酸の摂取で寿命伸長と発表したＨＭＴ <6090> [東証Ｍ]、1-3月の個別売上高が前年比22％増と好調だったディスコ <6146> 、前期営業益は640億円に上振れの模様と報じられた日精工 <6471> 、岩手大と新サーミスタ材料を共同研究する大泉製 <6618> [東証Ｍ]、米アップルが子会社の買収で交渉と報じられたルネサス <6723> 、今期経常益を21％上方修正した象印 <7965> [東証２]などが上昇。このほか、産官学の高性能3Dプリンターの研究組合発足を受け、Ｃ＆ＧＳＹＳ <6633> [ＪＱ]やアルテック <9972> 、パルステック <6894> [東証２]などの3Dプリンター関連株が高い。

　一方、三菱UFJ証が「強気→中立」に格下げしたショーワ <7274> 、前期経常は一転して1割減益のもようと報じられたオンワード <8016> 、政投銀が資本支援で交渉と報じられた九州電 <9508> などが安い。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レシップＨＤ <7213> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)ケネディクス <4321> 、(4)エイチーム <3662> 、(5)ネクスト <2120> 、(6)ＳＭＫ <6798> 、(7)飯田ＧＨＤ <3291> 、(8)ＡＰカンパニ <3175> 、(9)足利ＨＤ <7167> 、(10)Ｐａｌｔａｃ <8283> 。

　値下がり率上位10傑は(1)富士急 <9010> 、(2)４℃ホールデ <8008> 、(3)北海電 <9509> 、(4)九州電 <9508> 、(5)フジテック <6406> 、(6)ショーワ <7274> 、(7)コカイースト <2580> 、(8)帝繊維 <3302> 、(9)ナガイレーベ <7447> 、(10)信号 <6741> 。


【大引け】

　日経平均は前日比154.33円(1.04%)高の1万4946.32円。ＴＯＰＩＸは前日比7.11(0.59%)高の1211.36。出来高は概算で25億1849万株。値上がり銘柄数は807、値下がり銘柄数は858となった。日経ジャスダック平均は2023.27円(8.79円高)。

［2014年4月2日］
(「株探」編集部)