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【市況】【↓】日経平均 大引け|新年度入り、利益確定売りで5日ぶり小反落(4月1日)


日経平均株価
始値  14870.51
高値  14870.51(09:00)
安値  14751.29(09:51)
大引け 14791.99(前日比 -35.84 、 +0.24% )

売買高  21億7234万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0482億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶりに小反落、TOPIXは7日続伸
 2.前日までの4日続伸で、利益確定売り圧力が増す
 3.日銀短観で3ヵ月先のDI(業況判断指数)が悪化、景気減速を警戒
 4.政投銀による北海電への資本支援報道を受け、電力株が軒並み安
 5.米株高、円安、中国PMIの改善が相場を下支え


■東京市場概況

 前日の米国市場では、イエレンFRB議長講演を受けて低金利政策の長期化期待が高まり、ダウは134ドル高と大幅続伸。

 新年度初日の東京市場では、日経平均は35円安と5日ぶりに小反落した。

 朝方は米株高、1ドル=103円台前半の円安を背景に続伸して始まったものの、買いが続かずマイナス圏に転落。その後は強弱感が交錯する中、前日終値を挟んだ小幅のもみ合いに終始した。

 機関投資家のお化粧買いをテコに、前日までの4日続伸で404円上げた反動もあって、利益確定売りの圧力が高まった。

 日銀短観の3ヵ月先のDI(業況判断指数)が悪化したことも、消費増税後の景気減速に対する警戒感を誘った。中国製造業PMIの改善は円安とともに相場の下支え要因として働いたものの、全般相場を浮揚するには至らなかった。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)空運業、(3)建設業、(4)鉱業、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)パルプ・紙、(3)医薬品、(4)石油石炭製品、(5)その他製品。

 個別材料では、1→2の株式分割を実施する夢の街創造 <2484> [JQ]、マッコリー証が新規に「強気」としたコロプラ <3668> [東証M]、今期経常は24%増益を見込み、3円増配するPビッツ <3831> [東証M]、業務提携を発表したディディエ <3782> [東証M]とジシステム <9758> [JQ]、前期経常を一転して17%増益に上方修正した大阪製鉄 <5449> 、上期経常を71%上方修正した技研製 <6289> [東証2]、TCSホールディングスと資本業務提携する明治機 <6334> [東証2]、バークレイズ証が「中立→強気」に格上げしたスクリン <7735> 、LINEとコンテンツ分野で提携するエイベGHD <7860> などが上昇。

 一方、セガサミー子会社との遊技機独占販売が終了したフィールズ <2767> [JQ]、今期最終を赤字拡大に下方修正したカイオム <4583> [東証M]、前期経常益が下振れて着地したしまむら <8227> 、今期経常を一転して4%減益に下方修正したカプコン <9697> などが安い。このほか、北海電 <9509> に政投銀が優先株で500億円出資するとの報道を受け、原発再稼働の遅れによる経営悪化が懸念された関西電 <9503> や東北電 <9506> など電力株が軒並み安。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)山一電機 <6941> 、(2)不動テトラ <1813> 、(3)藤ゴム <5121> 、(4)ディップ <2379> 、(5)サカイオーベ <3408> 、(6)ネクシィーズ <4346> 、(7)前田建 <1824> 、(8)共和電 <6853> 、(9)太平電 <1968> 、(10)ライト <1926> 。

 値下がり率上位10傑は(1)北海電 <9509> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)カプコン <9697> 、(4)名村造 <7014> 、(5)中山鋼 <5408> 、(6)しまむら <8227> 、(7)レシップHD <7213> 、(8)星光PMC <4963> 、(9)あみやき <2753> 、(10)エイチーム <3662> 。

【大引け】

 日経平均は前日比35.84円(0.24%)安の1万4791.99円。TOPIXは前日比1.36(0.11%)高の1204.25。出来高は概算で21億7234万株。値上がり銘柄数は1047、値下がり銘柄数は625となった。日経ジャスダック平均は2014.48円(9.88円高)。

[2014年4月1日]
(「株探」編集部)

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