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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本通信、大阪製鉄、エイベGHD、エナリス

■日本通信 <9424> 344円  +26 (+8.2%) 一時ストップ高    本日終値
 日本通信 <9424> [JQ]が一時ストップ高。イオン <8267> が4月、端末代と定額ネット接続、通話基本料の合計で月2980円(税抜き)とする格安スマートフォンを発売するとの一部報道が前日に続いて買い材料視された。仮想移動体通信事業者(MVNO)である同社の通信サービスなどを組み合わせて格安料金を実現させるもようと伝えており、同社の業容拡大を期待する買いが向かった。

■大阪製鐵 <5449> 1,878円  +69 (+3.8%)   本日終値
 1月31日、大阪製鉄 <5449> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→50億円(前々期は46.6億円)に25%上方修正し、一転して7.2%増益見通しとなったことが買い材料。第4四半期(1-3月)におけるマージンの改善や、コスト改善の進展などが利益を押し上げた。同時に、子会社の新北海鋼業の解散に伴う損失約19億円を計上し、最終利益は従来予想の24億円→16.5億円(前々期は23.2億円)に下方修正したが悪材料視されなかった。

■エイベGHD <7860> 1,881円  +68 (+3.8%)   本日終値
 3月31日、エイベGHD <7860> が子会社のエイベックス・エンタテインメントとLINE(非上場)が、無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE」において、コンテンツやアーティストを活かしたパートナーシップを行うと発表したことが買い材料視された。エイベGHDでは、今回のLINEとのパートナーシップを通して、公式アカウントやスタンプの継続的な提供など、LINEのユーザー基盤やプラットフォームを活用したさまざまなコンテンツ連携を今後も積極的に推進するとしており、業績への寄与を期待した買いが向かった。

■エナリス <6079> 1,808円  +20 (+1.1%)   本日終値
 エナリス <6079> [東証M]が5日続伸。日経新聞が1日付で「新電力支援のエナリスはマンション1棟の電力をまとめて安価に購入する一括受電事業で業界4位の日本電力(神戸市)を買収する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「6月中旬をめどにエナリスが日本電力の発行済み株式の3分の2を取得する」という。同社では西日本の電力会社の管内で経験が豊富な日本電力を子会社化することで、全国で電力融通できる体制を整えるとしており、買収効果による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■ウェザーニューズ <4825> 2,767円  +17 (+0.6%)   本日終値
 WNIウェザ <4825> が10連騰し1月17日に付けた昨年来高値2759円を更新。3月31日大引け後(15:00)に決算を発表。2014年5月期第3四半期累計(13年6月ー14年2月)連結経常利益は前年同期比28.3%増の23.6億円に伸び通期計画の30億円に対する進捗率は78.8%に達し、5年平均の72.6%も上回ったことが買い材料視された。直近3ヵ月の実績である12-2月期(3Q)連結経常利益は前年同期比38.5%増の9.2億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の20.2%→27.8%に急改善した。同社は民間気象情報で世界トップ。個人向け気象情報サービスの苦戦はあるが、海洋船舶向け最適航路を提案するOSR(最適航路情報)サービスでは契約船舶が増加するなど好調に推移しており、通信費削減も寄与する。

■カプコン <9697> 1,811円  -147 (-7.5%)   本日終値  東証1部 下落率3位
 1月31日、カプコン <9697> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の117億円→105億円(前々期は109億円)に10.3%下方修正し、一転して4.1%減益見通しとなったことが売り材料。「モンスターハンター4」やパチスロ機の大型商品「モンスターハンター月下雷鳴」などは好調に推移したが、収益性の高いモバイルコンテンツが軒並み苦戦したことに加え、オンラインゲーム「モンスターハンター フロンティアG」などが軟調に推移したことが響いた。

■フィールズ <2767> 1,387円  -112 (-7.5%)   本日終値
 フィールズ <2767> [JQ]が続急落。3月31日、主要子会社のロデオ(非上場)がセガサミー <6460> との間でパチスロ遊技機の独占販売契約を結んでいたが、同日をもって満了となったことが嫌気された。さらに、同社とは4月30日をもってパチンコ遊技機の売買に関する代理店取引基本契約を終了するとセガサミーが申し入れており、今後の先行き不透明感が強く、業績への影響は避けられないとの思惑から売りが広がった。

■明治機械 <6334> 174円  +50 (+40.3%) ストップ高    本日終値
 31日に発表した「TCSホールディングスと資本業務提携」が買い材料。

■シーエスロジネット <2710> 290円  +80 (+38.1%) ストップ高    本日終値
 3月28日、CSロジ <2710> [JQ]に対して電子部品・製品の輸出入販売などを手掛けるテクタイト(非上場)がTOB(株式公開買い付け)を実施し、子会社化すると発表したことが引き続き買い材料。TOB価格は350円。買付期間は3月31日から4月25日まで。

■パイプドビッツ <3831> 1,537円  +300 (+24.3%) ストップ高    本日終値
 3月31日、Pビッツ <3831> [東証M] が決算を発表。14年2月期の連結経常利益は前々期非連結比74.4%増の5.6億円に拡大して着地。続く15年2月期も前期比23.9%増の7億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期も主力のクラウド型データ管理ソフト「スパイラル」が順調に伸びるうえ、薬局、設計事務所など業界別データ管理ソフトも本格貢献し、27.1%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は3円増の16円に増配する方針を示した。同時に、17年2月期に連結営業利益28億円を目指す中期経営計画を発表したことも買いに拍車を掛けた。

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