【市況】【↑】日経平均 大引け｜買い戻しやお化粧買いで続伸(3月28日)

日経平均株価
始値　　14576.25
高値　　14713.45(14:44)
安値　　14520.57(09:34)
大引け　14696.03(前日比 +73.14 、 +0.50％ )

売買高　　21億9266万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆0351億円　(東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

　１．日経平均は続伸、一時1万4700円回復
　２．売り先行も、売り一巡後は買い戻しが優勢
　３．先物主導で上げ幅広げる
　４．期末睨みのお化粧買い、配当金の再投資も相場を押し上げる
　５．消費増税を控えて警戒感は強く、上値は伸び悩む


■東京市場概況

　前日の米国市場では、米金融機関の資本計画の一部却下が重石となり、ダウは4ドル安と小幅に続落した。

　東京市場では、日経平均は73円高と続伸した。朝方は米株安が警戒され、売りが優勢となり102円安まで下げる場面があった。ただ、売り一巡後に下値堅さを確認すると、海外投資家を中心に買い戻しが入り、上昇に転じた。

　先物の仕掛け的な買いも現物株買いを誘発。日経平均は上げ幅を広げ、一時は1万4700円台を回復した。機関投資家による3月期末を睨んだお化粧買いや、配当金の再投資も相場押し上げに一役買った。

　その一方で、消費税増税や地政学リスクに対する警戒感はなおも燻り、指数の上値を抑えた。

　東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)空運業、(3)証券商品先物、(4)銀行業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)情報・通信業、(3)繊維製品、(4)石油石炭製品、(5)パルプ・紙。

　個別材料では、期末配当を1600円に300円上積みする公算大と報じられた一休 <2450> 、シティG証が投資判断を新規に「買い」に設定したツガミ <6101> 、今期経常を一転して11％増益に上方修正したＯＢＡＲＡＧ <6877> 、SMBC日興証が新規に「1」としたレーザーテク <6920> 、メリルリンチ証が「買い」を継続したＮＯＫ <7240> 、前期配当を5期ぶりに2.5円で復配する松屋 <8237> 、ATM通信に携帯回線を使うサービスを開始するとの報道が好感された日本通信 <9424> [ＪＱ]、スマホ向けにFFシリーズ最新作を発売すると報じられたスクエニＨＤ <9684> などが上昇。

　一方、「空間除菌」は根拠なしとして消費者庁が措置命令を出した大幸薬品 <4574> 、イー・アクセス買収に対し懐疑的な見方が広がったヤフー <4689> などが安い。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ＡＰカンパニ <3175> 、(2)アークランド <9842> 、(3)ＪＢＲ <2453> 、(4)日ガス <8174> 、(5)パンチ <6165> 、(6)加藤製 <6390> 、(7)エイベＧＨＤ <7860> 、(8)ＨＵＧ <3676> 、(9)ブレインＰ <3655> 、(10)能美防災 <6744> 。

　値下がり率上位10傑は(1)大幸薬品 <4574> 、(2)オルトＰ <3672> 、(3)タカタ <7312> 、(4)ヤフー <4689> 、(5)旭有機 <4216> 、(6)アコーディア <2131> 、(7)星光ＰＭＣ <4963> 、(8)ジェコス <9991> 、(9)藤田観 <9722> 、(10)帝国電 <6333> 。

【大引け】

　日経平均は前日比73.14円(0.50%)高の1万4696.03円。ＴＯＰＩＸは前日比9.62(0.82%)高の1186.52。出来高は概算で21億9266万株。値上がり銘柄数は1386、値下がり銘柄数は320となった。日経ジャスダック平均は1992.28円(19.96円高)。

［2014年3月28日］
(「株探」編集部)