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【市況】【↑】日経平均 大引け|配当落ち即日埋めて大幅続伸、1万4600円台回復(3月27日)


日経平均株価
始値  14305.67
高値  14659.85(14:54)
安値  14227.81(09:32)
大引け 14622.89(前日比 +145.73 、 +1.01% )

売買高  25億8396万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4748億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は145円高と大幅続伸、配当落ち分を埋める
 2.欧米・ロシア対立を懸念、売り先行で一時249円安も
 3.先物主導で後場に一気にプラス圏に浮上
 4.1ドル=102円台前半の円安も、投資家心理の改善を誘う
 5.配当取得分の再投資、期末睨みのお化粧買いで底上げ


■東京市場概況

 前日の米国市場では、航空機を除いた耐久財受注の低迷が嫌気され、ダウは98ドル安と反落した。

 東京市場では、日経平均は145円高と大幅に続伸し、配当落ち分(104円)を即日埋めた。終値での1万4600円台回復は3月13日以来、2週間ぶり。

 朝方は米株安や欧米・ロシアの対立激化の懸念、1ドル=101円台後半の円高などが重なり、売り先行でスタート。3月期末の権利落ちによる下押しもあって、日経平均の下げ幅は一時249円安に達した。

 だが、後場になると一転して「円売り・日本株買い」の歯車が回り出す。為替が1ドル=102円台前半の円安水準に振れる中、先物主導で切り返し一気にプラス圏へと浮上した。配当取得分の再投資や、期末を睨んだお化粧買いも底上げにつながったとみられる。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)小売業、(2)精密機器、(3)電気・ガス業、(4)ガラス土石製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)保険業、(3)その他金融業、(4)石油石炭製品、(5)卸売業。

 個別材料では、傘下のセブンイレブンがJR西日本と提携し駅ナカに出店すると報じられたセブン&アイ <3382> 、エアリアルイメージング事業が6月にも量産化にメドと報じられたアスカネット <2438> [東証M]、光通信が条件付きでTOB(1株555円)を発表した京王ズHD <3731> [東証M]、モルガン・スタンレー証が「中立→強気」に格上げしたアイシン <7259> 、バークレイズ証が新規に「強気」としたタムロン <7740> 、さがみ湖に絶叫マシンをシフトすると報じられた富士急 <9010> などが上昇。

 一方、最大22.1%の売り出しを発表した東エレデバ <2760> 、今期経常を一転して赤字に下方修正した菊池製作 <3444> [JQ]、利益確定売りに押されたサイバダイン <7779> [東証M]、マッコーリー証が「中立→弱気」に格下げした伊藤忠 <8001> 、JPモルガン証が「強気→中立」に格下げしたゼビオ <8281> などが安い。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日東網 <3524> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)三協立山 <5932> 、(4)冶金工 <5480> 、(5)IIJ <3774> 、(6)マクニカ <7631> 、(7)サトーHD <6287> 、(8)明星工 <1976> 、(9)ミサワホーム <1722> 、(10)サンケン <6707> 。

 値下がり率上位10傑は(1)東エレデバ <2760> 、(2)クロップス <9428> 、(3)ベリサーブ <3724> 、(4)ユニカフェ <2597> 、(5)極東証券 <8706> 、(6)OKAYA <6926> 、(7)カーリットH <4275> 、(8)イートアンド <2882> 、(9)伊藤忠食 <2692> 、(10)ゼビオ <8281> 。

【大引け】

 日経平均は前日比145.73円(1.01%)高の1万4622.89円。TOPIXは前日比4.83(0.41%)高の1176.90。出来高は概算で25億8396万株。値上がり銘柄数は920、値下がり銘柄数は756となった。日経ジャスダック平均は1972.92円(19.42円安)。

[2014年3月27日]
(「株探」編集部)

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