【市況】日経平均は大幅続伸、実質新年度入りに伴う資金流入への思惑【クロージング】
27日の日経平均は大幅続伸となり、145.73円高の14622.89円(出来高概算25億8000万株)で取引を終えた。米株安や円高の流れに、3月期配当落ちによる影響から売り優勢のスタートとなった。しかし、14300円辺りでのこう着が続く中、現物の後場寄り付き直後から急動意をみせている。
配当落ち分の再投資との見方や、実質新年度入りに伴う資金流入への思惑があったほか、配当落ち分を即日吸収する格好となり、先高期待にもつながったとみられる。先物主導によるインデックス買いが主導する格好とみられるが、為替相場も円安に振れるなど相乗効果的に相場を押し上げていた。
日経平均は結果的に直近のレンジ下限から上限への上昇をみせている。目先的には25日線やマド埋め、一目均衡表の雲下限などを窺う展開が意識されやすいだろう。ただし、同時にこれらの水準での達成感にもつながる可能性はある。東証1部の騰落銘柄は配当落ちの影響があるものの、値上がり数が過半数を辛うじて占めている状況である。マザーズ指数はプラスに転じていたが、ジャスダック平均はマイナスである。
実質新年度入りで好スタートを切った格好となっているが、現在の保ち合い水準を明確に上放れてくるかを見極めるなか、JPX400構成銘柄のほか、高ROE銘柄などへ関心が向かいやすい。
《KO》
提供:フィスコ