【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):カイオム、ツガミ、東京製鉄、三越伊勢丹
■カイオム <4583> 6,650円 +1,000 (+17.7%) ストップ高 本日終値
18日、カイオム <4583> [東証M]が実用化レベルの「完全ヒトADLibシステムの構築」に成功したと発表したことが買い材料。従来のADLibシステムではニワトリの細胞でトリ抗体を一旦つくったうえで、トリ抗体からヒト抗体を作製していた。新技術ではニワトリ細胞の抗体をつくる遺伝子をヒト抗体をつくる遺伝子に置き換えることで、ニワトリの細胞でヒト抗体を直接つくることが可能となる。これにより2ヵ月以上必要だったヒト抗体の作製期間は10日に短縮できる。この成果をもとに、内外の製薬企業への完全ヒトADLibシステムを基盤としたアライアンス契約獲得の取り組みを加速するとしており、今後の業績への貢献に期待する買いが殺到した。
■ツガミ <6101> 586円 +41 (+7.5%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ツガミ <6101> が続急伸。日経新聞が19日付で「ツガミの2015年3月期は連結純利益が14年3月期予想と比べ2.2倍の40億円程度となる見通しだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「スマートフォン(スマホ)向け部材の好調に加え、国内外で自動車部品向けの工作機械が伸びることが寄与する」という。中国の人民元建ての取引の増加による円安も業績を押し上げるとしており、業績好調報道を好感した買いが向かった。
■東京製鐵 <5423> 547円 +22 (+4.2%) 本日終値
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で東京製鉄 <5423> の投資判断を「アンダーパフォーム(弱気)→ニュートラル(中立)」に引き上げ、目標株価を410円→560円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、H形鋼を中心とした建材向け販売価格に下落の様相がうかがえない一方、想定以上のスクラップ価格の下落により、スプレッドは拡大局面を迎えたと報告している。同証券では、スクラップ価格の下落を反映し、14年3月期の営業利益(非連結)を従来予想の29億円→43億円(会社計画は25億円)、15年3月期を67億円→94億円、16年3月期を74億円→75億円に上方修正した。
■三越伊勢丹 <3099> 1,229円 +42 (+3.5%) 本日終値
野村証券が18日付で三越伊勢丹 <3099> の投資判断を「バイ(買い)」で継続したことが買い材料視された。リポートでは、株式市場の調整で資産効果の一巡懸念が高まる中、競争力の劣る地方や海外、専門店などの不振により、当面の増益率鈍化を見込む。ただし、圧倒的な地域一番店である新宿伊勢丹と銀座三越を擁する首都圏を基盤とした中期的な利益成長は可能としている。同証券では、14年3月期の連結営業利益は前期比24%増の330億円(会社計画は325億円)を予想。続く15年3月期は350億円と8期ぶりに過去最高益を更新し、16年3月期には366億円に拡大するとみている。なお、目標株価は1550円→1400円に減額した。
■プリマハム <2281> 209円 +6 (+3.0%) 本日終値
プリマ <2281> が3日続伸。前日に昨年11月以来4ヵ月ぶり高値圏に戻し、220円処のターゲットポイントを窺う格好となってきた。ハム・ソーセージ部門の収益力上昇に加え、セブン&アイ <3382> 向けなど総菜部門が伸びており、会社側の万年慎重予想の期初(期中は据え置き)経常減益予想(今期は5.3%減の75億円)に対し、今月発売の東洋経済四季報春号では5期連続最高となる85億円、来15年3月期も94億円と連続最高益更新を予想している。同春号では、「コンビニ総菜なお好調、ハム・ソーはCM効果で伸びる。夏以降は値上効果・・」と記している。
■旭化成 <3407> 701円 +5 (+0.7%) 本日終値
18日、旭化成 <3407> が14年3月期の連結最終利益を従来予想の650億円→980億円に50.8%上方修正。増益率が21.0%増→82.5%増に拡大し、一気に6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。子会社が医薬品のライセンス契約に関して、スイス社に損害賠償を求めた訴訟で勝訴したことに伴い、特別利益530億円を計上することが上振れの背景。最終利益の上振れに伴い、配当増額など株主還元を期待する買いも向かった。
■フィールズ <2767> 1,610円 -126 (-7.3%) 本日終値
18日に業績修正を発表。「今期経常を18%下方修正」が嫌気された。
フィールズ <2767> [JQ] が3月18日大引け後(16:00)に業績修正を発表。14年3月期の連結経常利益を従来予想の125億円→103億円(前期は102億円)に17.6%下方修正し、増益率が21.7%増→0.3%増に縮小する見通しとなった。
⇒⇒フィールズの詳しい業績推移表を見る
■モルフォ <3653> 2,930円 +500 (+20.6%) ストップ高 本日終値
18日、モルフォ <3653> [東証M]が動画手ブレ補正技術「MovieSolid Ver.3.0」と高解像度パノラマ画像合成技術「Morpho Panorama Giga Pixel」が、中国Huaweiのスマートフォン「Ascend P6S」などに搭載されたと発表したことが買い材料視された。「MovieSolid Ver.3.0」が搭載されたのは今回が初めてとなるという。
■ビットアイル <3811> 627円 +44 (+7.6%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
18日、ビットアイル <3811> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.68%にあたる60万株(金額で4億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は19日から26日まで。
株探ニュース
18日、カイオム <4583> [東証M]が実用化レベルの「完全ヒトADLibシステムの構築」に成功したと発表したことが買い材料。従来のADLibシステムではニワトリの細胞でトリ抗体を一旦つくったうえで、トリ抗体からヒト抗体を作製していた。新技術ではニワトリ細胞の抗体をつくる遺伝子をヒト抗体をつくる遺伝子に置き換えることで、ニワトリの細胞でヒト抗体を直接つくることが可能となる。これにより2ヵ月以上必要だったヒト抗体の作製期間は10日に短縮できる。この成果をもとに、内外の製薬企業への完全ヒトADLibシステムを基盤としたアライアンス契約獲得の取り組みを加速するとしており、今後の業績への貢献に期待する買いが殺到した。
■ツガミ <6101> 586円 +41 (+7.5%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ツガミ <6101> が続急伸。日経新聞が19日付で「ツガミの2015年3月期は連結純利益が14年3月期予想と比べ2.2倍の40億円程度となる見通しだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「スマートフォン(スマホ)向け部材の好調に加え、国内外で自動車部品向けの工作機械が伸びることが寄与する」という。中国の人民元建ての取引の増加による円安も業績を押し上げるとしており、業績好調報道を好感した買いが向かった。
■東京製鐵 <5423> 547円 +22 (+4.2%) 本日終値
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で東京製鉄 <5423> の投資判断を「アンダーパフォーム(弱気)→ニュートラル(中立)」に引き上げ、目標株価を410円→560円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、H形鋼を中心とした建材向け販売価格に下落の様相がうかがえない一方、想定以上のスクラップ価格の下落により、スプレッドは拡大局面を迎えたと報告している。同証券では、スクラップ価格の下落を反映し、14年3月期の営業利益(非連結)を従来予想の29億円→43億円(会社計画は25億円)、15年3月期を67億円→94億円、16年3月期を74億円→75億円に上方修正した。
■三越伊勢丹 <3099> 1,229円 +42 (+3.5%) 本日終値
野村証券が18日付で三越伊勢丹 <3099> の投資判断を「バイ(買い)」で継続したことが買い材料視された。リポートでは、株式市場の調整で資産効果の一巡懸念が高まる中、競争力の劣る地方や海外、専門店などの不振により、当面の増益率鈍化を見込む。ただし、圧倒的な地域一番店である新宿伊勢丹と銀座三越を擁する首都圏を基盤とした中期的な利益成長は可能としている。同証券では、14年3月期の連結営業利益は前期比24%増の330億円(会社計画は325億円)を予想。続く15年3月期は350億円と8期ぶりに過去最高益を更新し、16年3月期には366億円に拡大するとみている。なお、目標株価は1550円→1400円に減額した。
■プリマハム <2281> 209円 +6 (+3.0%) 本日終値
プリマ <2281> が3日続伸。前日に昨年11月以来4ヵ月ぶり高値圏に戻し、220円処のターゲットポイントを窺う格好となってきた。ハム・ソーセージ部門の収益力上昇に加え、セブン&アイ <3382> 向けなど総菜部門が伸びており、会社側の万年慎重予想の期初(期中は据え置き)経常減益予想(今期は5.3%減の75億円)に対し、今月発売の東洋経済四季報春号では5期連続最高となる85億円、来15年3月期も94億円と連続最高益更新を予想している。同春号では、「コンビニ総菜なお好調、ハム・ソーはCM効果で伸びる。夏以降は値上効果・・」と記している。
■旭化成 <3407> 701円 +5 (+0.7%) 本日終値
18日、旭化成 <3407> が14年3月期の連結最終利益を従来予想の650億円→980億円に50.8%上方修正。増益率が21.0%増→82.5%増に拡大し、一気に6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。子会社が医薬品のライセンス契約に関して、スイス社に損害賠償を求めた訴訟で勝訴したことに伴い、特別利益530億円を計上することが上振れの背景。最終利益の上振れに伴い、配当増額など株主還元を期待する買いも向かった。
■フィールズ <2767> 1,610円 -126 (-7.3%) 本日終値
18日に業績修正を発表。「今期経常を18%下方修正」が嫌気された。
フィールズ <2767> [JQ] が3月18日大引け後(16:00)に業績修正を発表。14年3月期の連結経常利益を従来予想の125億円→103億円(前期は102億円)に17.6%下方修正し、増益率が21.7%増→0.3%増に縮小する見通しとなった。
⇒⇒フィールズの詳しい業績推移表を見る
■モルフォ <3653> 2,930円 +500 (+20.6%) ストップ高 本日終値
18日、モルフォ <3653> [東証M]が動画手ブレ補正技術「MovieSolid Ver.3.0」と高解像度パノラマ画像合成技術「Morpho Panorama Giga Pixel」が、中国Huaweiのスマートフォン「Ascend P6S」などに搭載されたと発表したことが買い材料視された。「MovieSolid Ver.3.0」が搭載されたのは今回が初めてとなるという。
■ビットアイル <3811> 627円 +44 (+7.6%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
18日、ビットアイル <3811> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.68%にあたる60万株(金額で4億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は19日から26日まで。
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