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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):ソニー、三井物産、コロプラなど


ソニー<6758>:1861円(前日比+17円)
しっかり。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」を再強調としている。目標株価も2600円を継続へ。リストラの発表やPS4によるストック型ビジネスの復活で、16年3月期までの増益確度が高まったと評価している。現状0.7-0.8倍のPBR水準からは、株価の上昇余地は大きいと指摘。

三井物産<8031>:1585円(同-38円)
売り先行。中国企業の社債デフォルトなどを受けて、先週末には非鉄市況の下落が目立っている。とりわけ、鉄鉱石の軟化などが目立つようだ。つれて、欧州の資源関連株でも軟調な動きが多く散見されている。週末の中国貿易統計の悪化なども、資源関連株にはマイナス材料につながる格好へ。鉄鉱石へのエクスポージャーが相対的に大きい同社にも、警戒感が強まる状況となっている。

三菱マテリアル<5711>:319円(同-9円)
軟調。同社のほか、住友鉱<5713>、東邦亜鉛<5707>など大手非鉄金属株の下げが目立っている。中国企業のデフォルト、中国貿易収支の悪化を受けて、非鉄市況の先行き懸念が強まる状況になっているようだ。先週末も、銅市況が4%近い下落となったほか、亜鉛やアルミなど軒並みマイナスに。中国上海市場が売り先行のスタートになっていることなども逆風に。

大林組<1802>:645円(同+8円)
4日続伸で昨年来高値を更新。本日はシティが建設セクターの投資判断を「弱気」から「中立」に格上げしており、ゼネコン大手4社は軒並み買い先行の展開になっている。個別では、同社、清水建設<1803>、鹿島<1812>を「3」から「2」に格上げ。足元の着工単価上昇や受注案件の損失処理進展を背景に、今後は各社とも高位な実質増益率が期待できるとしている。なお、各社で東京五輪決定直後の高値期日が到来していることも、今後の需給改善期待を高めさせている。

東洋建設<1890>:371円(同+29円)
急伸と人気化。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の35億円から36.5億円に、最終利益は13億円から18億円に増額修正。また、期末配当金も5円から7円に引き上げている。公共投資、民間投資ともに堅調で、受注が予想を上回る見込みとなっているもよう。大手ゼネコン各社が堅調な動きとなっていることも支援材料に。

カナモト<9678>:3265円(同+230円)
急反発。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は56.5億円で前年同期比45.6%増と大幅増益を達成している。業績予想に変更はないが、上半期計画の73.9億円、同9.5%増益見通しに対する進捗率は76%に達しており、上振れ期待は十分に高まる状況へ。積極的なレンタル資産取得効果などによって、好調な需要をストレートに取り込めている状況。

アルプス電気<6770>:1293円(同-38円)
反落。シティでは目標株価を1100円から1200円に引き上げているものの、投資判断「3」を継続している。OIS付きVCMが期待材料となっているが、OISでの単価上昇があっても、ハイエンドスマホがマイナス成長に転じた場合は、株価へのマイナス影響が無視できないと指摘。株式市場では来期営業利益350億円を織り込んでいるが、計画がその水準で発表されれば好材料出尽くしと捉えているようだ。

ホットリンク<3680>:2904円(同+304円)
大幅反発。経産省は商品の購入履歴など消費者データの安全な活用を促すため、企業に新たな認証制度を導入すると報じられている。個人情報を新商品開発や広告に生かすビッグデータの発展につなげる方針で、ビッグデータ関連に物色が向かっている。また、同社については、ガイアックスと組んでネット上の風評を監視するサービスを始めるとも伝わったことも支援材料に。

テックファーム<3625>:1567円(同+300円)
ストップ高。米国に子会社を設立すると発表したことが材料視されている。今後のモバイル電子マネーの本格的な普及に先駆け、米国カジノ市場において2015年度のサービス開始に向けた迅速な意思決定を図るため、現地法人を設立するとしており関心が高まっている。同時に、3月31日を基準日として1:2の株式分割を実施すると発表しており、流動性向上と投資家層の拡大に期待感も。

メドレックス<4586>:1605円(同+162円)
買い先行。リドカインテープ剤について、米国特許商標庁から承認の通知があったと発表したことが材料視されている。リドカインは、神経末端において痛みの信号を遮断することにより痛みを軽減させる局所麻酔薬の一種。同時に、イオン液体化したエトドラクのテープ剤について、欧州特許庁から承認の通知があったとも発表している。

コロプラ<3668>:3005円(同+190円)
買い優勢。同社やアドウェイズ<2489>、PD<4587>など、マザーズ市場の主力株が堅調。マザーズ指数は先週末に2月の急落後、初めて25日線を突破しており、マザーズ指数の短期的な先高感が強まる中で主力株は見直しの動きに。また、同社については、スマホ向けパズルゲーム「オレイロ!」の配信を開始したと発表したほか、ジェフリーズが投資判断「バイ」、目標株価4000円でカバレッジを開始したことも支援材料に。

《KO》

 提供:フィスコ

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