【市況】(中国)上海超日債のデフォルト確定か、地元政府の救済なく
中国の太陽電池メーカー、上海超日太陽能科技の発行した債券について、デフォルトが画定したと報じられている。同社幹部は「証券日報」の取材に対し、現時点で資金繰りに大きな改善はないとコメントした。また、海外メディアでは、地元の上海市政府に同社救済の意向はないと伝えている。
上海超日は先ごろ、今月7日に予定されている社債の利払いができない可能性があると発表した。この債券は、上海超日が2011年に発行したもので、発行額は10億元(約165億円)。支払いを予定している利息は8980万元だが、これまでに調達できた資金は400万元にとどまっていた。
デフォルトとなれば、中国国内の債券市場では初のケースとなる。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BOA/ML)はこれより先、今回のデフォルトが中国の金融システムに直ちに影響することはないものの、連鎖反応が始まる可能性を指摘。中国版の「ベアー・スターンズ・ショック」になる恐れがあるとしている。
《NT》
提供:フィスコ