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【経済】【中国から探る日本株】シャープが4Kテレビで攻勢、市場シェア20%獲得を目指す


シャープ<6753>は、高画質の4Kテレビで中国市場に攻勢をかける。地元メディアによると、同社は今月から大々的な値下げキャンペーンを展開。その内容は、「高額」というこれまでの同社のイメージを打破するものだと報じられている。積極的な販売戦略へと転換することで、市場シェア20%の獲得を目指す構えという。

報道によれば、シャープは70インチの4Kテレビについて、1万3000元(約20万円)の値下げを実施し、3万6999元(約60万円)まで価格を引き下げる。また、期間中に70インチ以上の4Kテレビを購入した人には、自社製の空気清浄機をプレゼントする予定だ。

この価格設定は、サムスン電子やソニー<6758>の大型4Kテレビ(65インチ)とほぼ同水準。海爾(ハイアール)や創維(スカイワース)といった中国メーカーに比べると、1万元強の差があるが、中国で“液晶の父”と呼ばれるシャープは「最高水準のテレビ」と評価されており、この価格設定なら国産ブランドにも十分対抗できると指摘されている。

中国では、4Kテレビの販売が昨年から急速に伸びており、シャープもそうした市場成長の波に乗りたい考えだ。中国の調査会社CMMによれば、4Kテレビが市場全体に占める比率は2013年1月時点で0.03%だったが、同9月には3.51%へと拡大。2015年には12.10%まで拡大する見通しだ。

《NT》

 提供:フィスコ

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