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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):クミアイ化、ミツミ、シスメックス、日本マイクロ

■クミアイ化学工業 <4996> 594円  +46 (+8.4%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 5日、クミアイ化 <4996> が決算を発表。14年10月期第1四半期(13年11月-14年1月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の17.2億円に急拡大して着地。第1四半期としては7年ぶりに過去最高益(6.9億円)を大幅に更新したことが買い材料。消費増税前の駆け込み需要などを背景に国内で水稲用除草剤などの販売が拡大したうえ、畑作用除草剤など北米を中心に海外販売も好調で、71.2%の大幅増収を達成したことが寄与した。

■ミツミ電機 <6767> 820円  +37 (+4.7%)   本日終値
 ミツミ <6767> が大幅反発。日経新聞が6日付で電子部品各社がスマートフォン(スマホ)のカメラ向け手ぶれ補正用部品を一斉に増産すると伝え、「ミツミ電機が2014年度の出荷数を前年度比3倍に増やす」と報じたことが買い材料視された。報道によると、同社はカメラの焦点を合わせるアクチュエーターの出荷数量を約6000万個に拡大する。米アップルや韓国サムスン電子などスマホ大手向けの搭載を睨んだ動きといい、成長が続くスマホ向けの同部品増産による収益貢献を期待する買いが向かった。また、中国スマホメーカー向けなどの小型新製品を開発中と報じられたTDK <6762> も大幅に続伸。

■シスメックス <6869> 6,030円  +160 (+2.7%)   本日終値
 5日、シスメックス <6869> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■日本マイクロニクス <6871> 8,670円  +120 (+1.4%)   本日終値
 5日、東証が6日売買分から日本マイクロ <6871> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが好感された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■ジェイアイエヌ <3046> 2,561円  -51 (-2.0%)   本日終値
 5日、JIN <3046> が月次売上状況を発表。2月の既存店売上高(速報)が前年同月比21.5%減となったことが嫌気された。1月16日から発売が開始された「JINS 花粉 Cut(ジンズ カフン カット)」の販売は、好調に推移しているが、2週連続で週末に大雪があり、同社店舗の過半数が集中する関東エリアを中心に、売上に対して大きな影響となった。

■星光PMC <4963> 1,613円  -17 (-1.0%)   本日終値
 5日、東証と日証金が星光PMC <4963> について6日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■常磐開発 <1782> 356円  +80 (+29.0%) ストップ高    本日終値
 5日、常磐開発 <1782> [JQ] が14年3月期の連結経常利益を従来予想の6億円→9億円に50.0%上方修正。従来の29.5%減益予想から一転して5.8%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。経費削減や工事の効率化、資材・外注費の低減による工事採算の改善が利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を特別配当を上乗せする形で、7.5円→10円(前期は7.5円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが6.2倍→4.3倍に急低下する一方、配当利回りが3.6%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■アプリックス <3727> 2,170円  +400 (+22.6%) ストップ高    本日終値
 6日、アプリックス <3727> [東証M]が、米アップルのスマートフォン「iPhone」と連携するウェアラブル機器やスマホアクセサリーの商品化を短期間で簡単に実現できるモジュール「AM1」を開発したと発表したことが買い材料。「AM1」では、通知画面に表示される情報を無線で転送するiOS7の新機能を利用し、従来の着信通知やスケジュールだけでなく、ツイッターやLINEなどの通知も専用アプリケーションを使うことなく遅延なく受けられる。「iPhone」は国内で高い人気を誇る機種だけに、今後、登場が相次ぐとみられる連携ウエアラブル端末向けの需要に期待する買いが殺到した。

■カルナバイオサイエンス <4572> 661円  +100 (+17.8%) ストップ高    本日終値
 4日、カルナバイオ <4572> [JQG]が、金沢大学がん進展制御研究所と慢性骨髄性白血病(CML)のがん幹細胞を標的としたキナーゼ阻害薬の開発で共同研究契約を結んだと発表したことが引き続き買い材料視された。

■西菱電機 <4341> 1,447円  +156 (+12.1%) 一時ストップ高    本日終値
 6日昼、西菱電機 <4341> [東証2] が14年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→10.5億円(前期は6.5億円)に31.3%上方修正し、増益率が22.1%増→60.3%増に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。システム事業においてMCA周波数帯再編に伴う機器やシステムの更新・移行案件の増加や、公共向けの防災無線、道路・河川監視システムなど防災・減災案件の増加した。また、民需向けでも販売戦略の新たな構築によるタクシーAVM(車両動態管理システム)の増加などによる増収に加え、生産性向上や原価低減策の実行が利益を押し上げる。

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