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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):洋インキHD、プリマ、ゼンショHD、タカラバイオ

■洋インキHD <4634> 476円  +17 (+3.7%)   本日終値
 洋インキHD <4634> が大幅反発。日経新聞が4日付で「東洋インキSCホールディングスの2015年3月期の連結営業利益は今期予想比15%増の230億円前後となる見通しだ。2期連続で営業最高益を更新する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「中国で新規顧客を獲得し、スマートフォン(スマホ)のカラーフィルター向け材料の販売が伸びる」という。ナフサなど原材料価格の上昇に伴い、価格転嫁を進めることによる利益率が改善することも寄与するとしており、業績好調報道に好感した買いが向かった。

■プリマハム <2281> 201円  +5 (+2.6%)   本日終値
 プリマ <2281> が続伸。日経新聞が4日付で「コンビニエンスストア市場の拡大が、自主企画商品や総菜などを供給する食品メーカーの業績を押し上げている」と報じたことが買い材料視された。報道によると「カルビーやプリマハムは本業のもうけを示す営業利益が従来予想を上回り、2014年3月期に最高益を更新する公算が大きい」という。同社ではコンビニ向けのパスタやパンなどの総菜やデザートが好調で14年3月期の営業利益が90億円に迫る可能性が高いとしており、コンビニ市場拡大による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■ゼンショHD <7550> 1,100円  +17 (+1.6%)   本日終値
 3日、ゼンショHD <7550> が展開する牛丼チェーン「すき家」の2月の既存店売上高を発表。前年同月比3.9%増と、30ヵ月ぶりにプラスに転じたことが買い材料視された。同店のメニューとしては580円と高価格帯の「牛すき鍋定食」や、人気のチーズを3種類使った「とろ~り3種のチーズ牛丼」(並・430円)を販売したことで客単価が前年同月比3.4%上昇したことが寄与した。

■タカラバイオ <4974> 1,685円  +20 (+1.2%)   本日終値
 タカラバイオ <4974> [東証M]が3日、開発を進めているT細胞受容体(TCR)遺伝子治療プロジェクトが科学技術振興機構のA-STEP創薬開発課題として採択されたと発表したことが買い材料視された。TCR遺伝子治療はがん患者から採取したリンパ球に遺伝子を導入して患者に戻すことにより、遺伝子改変されたリンパ球が、患者の体内においてがん細胞を特異的に認識して攻撃し、消滅させることを目指す新しいタイプのがん治療法。そのうち、採択されたのは三重大学と共同で開発を進めているMAGE-A4とNY-ESO-1 TCR遺伝子治療プロジェクトとのこと。今期業績への影響は軽微であるとしながらも、15年3月期以降の業績へは営業外収益の増加要因になるといい、株価上昇を期待した買いが向かった。

■持田製薬 <4534> 6,860円  +60 (+0.9%)   本日終値
 3日、持田薬 <4534> が発行済み株式数の3.10%にあたる70万株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は20日。

■伊藤園 <2593> 2,161円  -118 (-5.2%)   本日終値  東証1部 下落率5位
 3日、伊藤園 <2593> が決算を発表。14年4月期第3四半期累計(13年5月-14年1月)の連結経常利益が前年同期比1.9%減の149億円となったことが売り材料。主力の日本茶飲料「お~いお茶」や子会社のタリーズコーヒージャパンが好調で売上高は伸びたものの、販売促進費などの経費が膨らみ利益を圧迫した。

■ダイドードリンコ <2590> 4,175円  -185 (-4.2%)   本日終値  東証1部 下落率9位
 3日、DyDo <2590> が決算を発表。14年1月期の連結経常利益は前々期比22.8%減の59.6億円になり、15年1月期も前期比16.1%減の50億円に減る見通しとなったっことが売り材料。前期は広告宣伝費が膨らんだほか、夏場の清涼飲料水の販売が伸び悩みが響いた。今期も消費増税の影響で飲料販売が低迷するほか、自販機の設置費用も重しになる見通し。

■ひらまつ <2764> 737円  -3 (-0.4%)   本日終値
 3日、ひらまつ <2764> が自己株処分による170万株の売り出しを実施すると発表したことから、株式需給悪化を懸念する売りものが先行した。売り出し株数は発行済み株式総数の約3.5%に相当し、売り出し価格は11日から13日までの期間に決定される。自己株処分による調達資金約11億5400万円は、大阪と札幌に新規出店する2店舗の設備投資や開店準備に係る運転資金などに充てる。

■オンキヨー <6628> 158円  +50 (+46.3%) ストップ高    本日終値
 オンキヨー <6628> [JQ]は50円ストップ高の158円まで上昇。日経新聞が4日付で「オンキヨーは米アップルなどが大株主の英半導体設計会社、イマジネーションテクノロジーズ(IMG)と資本・業務提携する」と報じたことが買い材料視された。報道によると、3月までにそれぞれ発行済み株式数の1%弱の株式を持ち合うほか、IMGの技術を用いてCDに比べ高音質な「ハイレゾリューション」音源に対応するアンプなどを16年度に製品化する。「ハイレゾリューション」はネット配信の本格化に伴いユーザー層が広がりをみせており、英社との連携による関連製品の展開に期待する買いが向かった。

■不二サッシ <5940> 219円  +50 (+29.6%) ストップ高    本日終値
 3日、不二サッシ <5940> [東証2]が、子会社の不二ライトメタルが難燃性マグネシウム合金を利用した燃料(空気)電池の共同研究に着手したと発表したことが買い材料視された。経済産業省の「戦略的基盤技術高度化支援事業」に「非常用電源としてのマグネシウム空気電池を実現する難燃性マグネシウム合金鋳造薄板による革新的電極素材の開発」が採択され、認定事業者の戸畑製作所を中心に産業技術総合研究所、不二ライトメタルが研究開発に取り組む。不二ライトメタルは塑性加工の適用性評価などの製造技術開発を担当する。電極に難燃性マグネシウム合金を利用した燃料(空気)電池は運搬性に優れるうえ長期保管が可能で、メンテナンスフリーなどの特色を持ち非常用電源に最適とされる。ただ、発火特性やコスト面などの課題から実用化には至っておらず、不二ライトメタルなどは共同研究により課題を解決し、15年の量産化を目指す。

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