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【市況】【↓】日経平均 大引け|方向感乏しく続落、地政学リスクも意識(2月27日)


日経平均株価
始値  14939.87
高値  15015.01(12:50)
安値  14844.37(09:15)
大引け 14923.11(前日比 -47.86 、 -0.32% )

売買高  22億4916万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9778億円 (東証1部概算)

■本日のポイント

 1.日経平均は続落、方向感乏しい展開が続く
 2.ウクライナを巡る地政学リスクを警戒、売りが先行
 3.下値には押し目買いが入り、一時はプラス圏に
 4.上値は重く、戻り売りで再びマイナス圏に沈む
 5.売買代金は3日連続で2兆円割れ


■東京市場概況

 前日の米国市場では、予想に反して米新築住宅販売件数が前月比で増加したことが好感され、ダウは18ドル高と小反発。

 東京市場では、日経平均は47円安と続落した。

ロシアによる軍事演習を受けてウクライナを巡る地政学リスクが警戒され、売り先行で始まった。

 売り一巡後は、1万4840円前後で下値堅さを確認し、押し目買いや買い戻しに押し上げられて下げ幅を縮小する展開に。小康状態の円相場、上海総合などアジア株の上昇にも支えられて一時は44円高まで切り返す場面もあった。

 ただ、地政学リスクが拭い切れない中、上値の重さから戻り売りが優勢となり、後場には再びマイナス圏に転落した。前日に続いて手掛かり材料難の中、今晩のイエレンFRB議長の議会証言も睨んで、方向感に乏しい展開に終始した。

 為替の落ち着きを背景に、NEC <6701> など電気機器やオリンパス <7733> など精密機器といった輸出関連株の一角が上昇。半面、三井不 <8801> など不動産業、アコム <8572> などその他金融業、みずほFG <8411> といった銀行業など金融関連株の下げがきつく、東証1部のおよそ7割近くの銘柄が下落した。

 東証33業種のうち上昇は(1)電気機器、(2)精密機器、(3)医薬品の3業種のみ。一方、下落率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)その他金融業、(3)保険業、(4)その他製品、(5)銀行業。

 個別材料では、7.43%の自社株買いを発表したマイスター <4695> [東証2]、みずほ証が「中立→買い」に格上げした日触媒 <4114> 、SMBC日興証が「2→1」に格上げした椿本チ <6371> 、金属と樹脂を組み合わせた新しい軸受け部品を開発したと報じられたヒーハイスト <6433> [JQ]、未定だった期末配当は8円実施するパナソニック <6752> 、損失補償契約の打ち切りに伴いGEから1750億円を一括で受け取る新生銀 <8303> などが上昇。このほか、LINEによる低料金電話サービスの開始が好感され、メディアドゥ <3678> [東証M]やガイアックス <3775> [名証C]、マーベラス <7844> 、エイチーム <3662> 、ネットイヤー <3622> [東証M]などのLINE関連株が高い。

 一方、Cスイス証が目標株価を1400円→1300円に減額したヒューリック <3003> 、主要取引先の債権8.6億円に取立不能・遅延の恐れが生じたJALCO <6625> [JQ]、300億円の海外CBを発行するアドテスト <6857> などが安い。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)CVSベイ <2687> 、(2)マーベラス <7844> 、(3)椿本チ <6371> 、(4)JIN <3046> 、(5)新生銀 <8303> 、(6)渋谷工 <6340> 、(7)ネクシィーズ <4346> 、(8)石川製 <6208> 、(9)鳥居薬 <4551> 、(10)アネスト岩田 <6381> 。

 値下がり率上位10傑は(1)アイロムHD <2372> 、(2)塩水糖 <2112> 、(3)SI <3826> 、(4)HUG <3676> 、(5)Jフロント <3086> 、(6)アウトソシン <2427> 、(7)リソー教育 <4714> 、(8)ネオス <3627> 、(9)アイフル <8515> 、(10)電算システム <3630> 。

【大引け】

 日経平均は前日比47.86円(0.32%)安の1万4923.11円。TOPIXは前日比8.00(0.65%)安の1217.35。出来高は概算で22億4916万株。値上がり銘柄数は440、値下がり銘柄数は1224となった。日経ジャスダック平均は2082.89円(18.37円安)。

[2014年2月27日]
(「株探」編集部)

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