【経済】(中国)中小都市の住宅値崩れが開始、地方政府のデフォルトは来年以降に増加も
中小都市の住宅値崩れが始まっているもようだ。年初から国内初となる住宅の値引き販売を実施している浙江省杭州市に続き、一部の中小都市も追随していると報告された。また、中国指数研究院によると、調査対象となる100都市のうち、37都市の1月の住宅価格は前月比で下落したという。37都市のうち、34都市は中小都市だったとも報告された。
中国の著名なエコノミスト賈康氏は、適切な措置を講じなければ、地方政府発のデフォルト(債務不履行)が来年以降に増加する可能性があると警告した。地方政府の財政収入のうち、公有地の売却金への依存度が高い上、一部中小都市の主要産業となる石炭や鉄鋼業の不況が続いているためだと説明した。
なお、審計署が発表した36地区の債務残高に関する調査報告では、21の地方政府が公有地の売却などを通じて債務を償還する計画を示したという。
《ZN》
提供:フィスコ